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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.36 を解説、仮設工事

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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.36は、墨出しを中心とする仮設工事に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、縄張り・鋼製巻尺の温度補正・レベルチェック・基準墨の移動といった墨出しの基本を横断で問うものです。なかでも引っかけの核心は基準墨を上階へ移すとき、1点だけを鉛直に移しても基準線の向きが定まらない点で、なぜ複数点が要るかを理解しているかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 建物の位置を確認する縄張りを、配置図に従ってロープで張るのは適当
2 ◯(正しい) 鋼製巻尺は温度で伸縮するので、測定時の気温に合わせて温度補正するのは適当
3 ◯(正しい) 床スラブ上端のレベルチェックを、レーザーレベルとばか棒で行うのは適当
4 ×(誤り) 基準墨を上階へ移す際、1点だけを下げ振りで移し他の3点をセオドライトで求めるのは誤り。2点以上を鉛直に移して基準線をつくる

選択肢4は鉛直に移すのを1点だけにしている点が誤りで、上階へは2点以上を移して基準線の向きを確保しなければなりません。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

基準墨は、建物の通り芯や位置のもとになる大切な基準線です。これを下の階から上の階へ正確に伝えることが、墨出しの要点になります。

上階へ移すときは、床に設けた小さな開口を通して、下げ振りや鉛直器で基準点を真上に移します。このとき2点以上を移すことで、初めて2点を結ぶ基準線の向きが決まります。その線をもとに、セオドライト(トランシット)で残りの点を割り出すわけです。

選択肢4は、1点だけを鉛直に移し、他の3点をセオドライトで求めたとしています。点が1つでは線の向きが定まらず、基準そのものが決まりません。基準線がないままでは他の点も正しく出せないため、最も不適当なんです。

残りの3つは、配置図に従う縄張り、鋼製巻尺の温度補正、レーザーレベルとばか棒によるレベルチェックで、いずれも適当です。

覚え方

  • 上階への基準墨=2点以上を鉛直に移して基準線をつくる
  • 1点だけでは線の向きが定まらない(2点あって初めて方向が決まる)
  • 鋼製巻尺は測定時の気温で温度補正する

理解度チェック

Q.

基準墨の交点を上階へ移すとき、最低何点を鉛直に移す必要があるか。

2点以上です。2点を移して基準線の向きを決め、その線をもとに残りの点をセオドライトで求めます。1点では方向が定まりません。

Q.

鋼製巻尺で距離を測るとき、温度補正を行うのはなぜか。

鋼製巻尺は温度によって伸び縮みするためです。測定時の気温に応じて補正しないと、長い距離ほど誤差が積み重なります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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