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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.90 を解説、塗装の素地ごしらえ

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.90 は、塗装工事における素地ごしらえに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄鋼面の錆・黒皮の除去方法
  2. モルタル面のシーラー塗りの時期
  3. 木部の節止め(セラックニス)の工程間隔時間
  4. せっこうボード面のパテかいの材料

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

工程間隔時間は短くしてよいか、ひっかけやすいところですね。乾く前に次へ進むと不具合になるんです。

選択肢3はセラックニスの工程間隔時間を短時間にしたとありますが違います。所定の乾燥時間を置く必要があるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 鉄鋼面の錆・黒皮の除去にサンドブラスト法を用いる
2 ◯(正しい) モルタル面のシーラー塗りはパテかいの前に行う
3 ×(誤り) セラックニスは所定の乾燥時間が必要。短時間は誤り
4 ◯(正しい) せっこうボード面のパテかいに合成樹脂エマルションパテを使う

選択肢3のポイント(ここが誤り)

セラックニスは、木の節から出るヤニやアクが塗装面に染み出すのを止めるために塗る材料です。これを節止めといいます。

塗った後はしっかり乾かす必要があります。乾く前に次の塗装をすると、下から染み出しが起きたり密着不良になったりします。

気温20℃というのは、極端に寒くも暑くもない標準的な条件です。だからといって乾燥を待つ時間を短くしてよいわけではありません。

選択肢3は工程間隔時間を短時間としていますから、これが不適当です。所定の乾燥時間は守る必要があります。

ザックリ言えば、節止めのセラックニスは乾燥時間を勝手に縮められない、ということです。

覚え方

  • セラックニスは所定の乾燥時間を置く
  • 工程間隔時間を短くするのは不可
  • シーラーはパテかいの前、節止めの後はしっかり乾燥

一問一答

Q.

木部の節止めにセラックニスを塗布した後、工程間隔時間を短くしてよいか。

短くしてはいけません。所定の乾燥時間を置かないと、ヤニの染み出しや密着不良が起こります。短時間とするのは誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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