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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.75 を解説、型枠の存置期間

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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.75 は、型枠の存置期間に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

型枠の存置期間は、側面を覆うせき板と、底面を支える支保工とで考え方が分かれます。圧縮強度で判断する方法、材齢(日数)で判断する方法、気温による日数の違いなどがまとめて問われます。

引っかけの核心は1点、せき板(側面)と支保工(底面)の取り違えです。梁下・スラブ下という底面の話を、側面のせき板の存置期間として述べた記述が混ぜてあります。どの部位の話なのかを正しく仕分けできるかが分かれ目です。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) せき板は所定の圧縮強度を満たせば取り外せる
2 ◯(正しい) 材齢で判断する場合は気温が低いほど存置日数を長くする
3 ◯(正しい) 柱・壁の側面のせき板は同じ条件で扱う
4 ×(誤り) 梁下・スラブ下は支保工(底面)の話、せき板(側面)とは部位が異なる

選択肢4は、せき板の存置期間を梁下とスラブ下で比べている点が誤りです。梁下・スラブ下は底面を受ける支保工の話であって、側面を覆うせき板の存置期間とは部位が違います。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

型枠は、コンクリートの側面を形づくるせき板と、底面を下から支える支保工に分けられます。両者は受け持つ力が違うので、いつ外せるかという存置期間も別々に決められています。

柱や壁の側面のせき板は、コンクリート自身が自立できる程度の強度が出れば外せます。側面は大きな荷重を支えているわけではないので、比較的早く取り外せるわけです。

一方、梁下やスラブ下は、固まりきっていないコンクリートの重さを下から受け続ける支保工の話です。十分な強度が出るまで外してはならないので、せき板より長く存置します。梁下・スラブ下という言葉が出たら底面(支保工)だと判断するのが鉄則です。

選択肢4は、その梁下・スラブ下の比較をせき板の存置期間として述べている点で、側面と底面を取り違えています。なお選択肢2の「気温が低いほど存置日数を長くする」は正しく、低温では強度の出方が遅いためです。

覚え方

  • せき板=側面(早く外せる)、梁下・スラブ下=支保工(底面)
  • 「梁下・スラブ下」が出たら底面の支保工の話と仕分ける
  • 材齢判断では気温が低いほど存置日数を長くする

理解度チェック

Q.

「せき板」の存置期間を梁下とスラブ下で比べる記述は適切か。

適切ではありません。梁下・スラブ下は底面を支える支保工の話で、側面のせき板とは部位が異なります。せき板と支保工は別々に存置期間を考えます。

Q.

材齢で存置日数を決めるとき、気温が低い場合は日数をどうするか。

長くします。気温が低いとセメントの硬化が遅れ、所定の強度が出るまで時間がかかるためです。寒い時期ほど存置日数を長く取ります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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