ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.70 鉄筋のかぶり厚さ

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.70 を解説、鉄筋のかぶり厚さ

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.70 は、鉄筋のかぶり厚さに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. かぶり厚さの定義(どこから測るか)
  2. 部位ごとの最小かぶり厚さ
  3. 柱のかぶりは帯筋外側からか主筋外側からか
  4. かぶり厚さを確保するスペーサー

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

かぶり厚さは「一番外の鉄筋」から測るのが基本なんです。ここは主筋と帯筋を取り違えやすいですね。

選択肢4は柱主筋の外側表面から確保するとしていますが違います。正しくは帯筋の外側表面から測るんです。主筋ではないので主筋基準は誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) かぶり厚さは鉄筋表面からコンクリート表面までの最短距離
2 ◯(正しい) 土に接する部分は最小かぶり厚さを大きくとる
3 ◯(正しい) スペーサーでかぶり厚さを確保する
4 ×(誤り) 柱のかぶりは帯筋の外側表面から、主筋からではない

選択肢4のポイント(ここが誤り)

かぶり厚さは、一番外側の鉄筋からコンクリート表面までの距離です。鉄筋をサビや火から守るための厚みですね。

柱では、外側に帯筋(フープ)が巻いてあって、その内側に主筋があります。つまり一番外にあるのは帯筋です。

例えば柱を輪切りにすると、外周をぐるりと回る帯筋が見え、その内側に縦の主筋が並びます。守るべき一番外側は帯筋です。

選択肢4は主筋の外側表面から確保するとしていますが、これでは帯筋の分だけ計算がずれます。正しくは帯筋の外側表面からです。

ザックリ言えば、柱のかぶりは一番外の帯筋から測る、ということです。

覚え方

  • 柱のかぶり厚さは帯筋(外側の鉄筋)の外側表面から
  • 主筋ではなく、一番外にある鉄筋が基準
  • 土に接する部分はかぶりを大きくとる

一問一答

Q.

柱の最小かぶり厚さは、どの鉄筋の外側表面から確保するか。

帯筋(せん断補強筋)の外側表面からです。柱では帯筋が一番外側にあるため、主筋ではなく帯筋の外面が基準になります。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>