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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.90 を解説、木部の塗装工事

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.90 は、木部の塗装工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 合成樹脂調合ペイントの目止め材
  2. オイルステイン塗りの仕上げ方
  3. クリヤラッカー塗りの着色の順序
  4. 塗装を行わない湿度の条件

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

クリヤラッカーの工程は、着色とシーラーのどちらが先か、で引っかけてくるんです。

選択肢3は着色をウッドシーラー塗布後に行うとしていますが逆です。着色はウッドシーラーを塗る前、素地の段階で行うのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 合成樹脂調合ペイント塗りの目止めに合成樹脂エマルションパテを用いる記述で適切
2 ◯(正しい) オイルステイン塗りは塗布後にウエスでふき取り、むらをなくす
3 ×(誤り) クリヤラッカーの着色はウッドシーラー塗布の前に行う
4 ◯(正しい) 相対湿度85%以上では原則として塗装作業を行わない

選択肢3のポイント(ここが誤り)

クリヤラッカー塗りは、木目を生かして透明に仕上げる塗装です。木の色を整えるために、途中で着色をします。

このときの着色は、ウッドシーラー(下塗り)を塗る「前」、つまり素地の段階で行うんです。素地に直接ステインなどをしみ込ませて色を付けます。

選択肢3は、これをウッドシーラー塗布の「後」に着色するとしています。シーラーで目止めした後では着色剤が木にしみ込まず、色がのらないので誤りなんです。

なぜかというと、ウッドシーラーは木の導管をふさいで吸い込みを止める下塗りだからです。その後に着色しても表面に乗るだけで、均一に染まりません。

ザックリ言えば、クリヤラッカーの着色はシーラーより先、ということです。

覚え方

  • クリヤラッカーの着色=ウッドシーラー塗布の前(素地で着色)
  • シーラー後は吸い込みが止まり色がのらない
  • 順序は「素地調整→着色→ウッドシーラー→上塗り」

一問一答

Q.

クリヤラッカー塗りにおける着色は、ウッドシーラー塗布の前と後のどちらで行うか。

ウッドシーラー塗布の前(素地の段階)で行います。シーラーで目止めした後では着色剤が木にしみ込まず、色が均一にのらないためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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