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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.91 を解説、ウレタン樹脂系塗床

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.91 は、ウレタン樹脂系塗床に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. プライマー塗布と下地調整
  2. 塗り重ねるときの層間のタイミング
  3. 1回あたりの塗り厚や塗布量
  4. 養生と硬化の管理

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

完全に固めてから次を塗る方が安心、という思い込みが一番危ないんです。

選択肢3は完全に硬化してから塗り重ねるとしていますが違います。塗り重ねは先の層が完全に硬化する前に行うのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 下地はプライマーを塗布してから施工する
2 ◯(正しい) 1回あたりの塗り厚は所定量を守る
3 ×(誤り) 塗り重ねは先の層が完全に硬化する前に行う
4 ◯(正しい) 施工後は所定の養生を行って硬化させる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、塗床材の塗り重ねを、先に塗った層が完全に硬化してから行う、としています。

ところが、塗り重ねは先の層が完全に硬化する前に行うのが正しいんです。

なぜかというと、ウレタン樹脂などの塗床は、上下の層が化学的にしっかり結びつくことで一体になるからです。先の層がまだ硬化しきっていないうちに重ねると、界面で強く接着します。

例えば、完全に硬化して表面が乾ききった後に重ねると、層と層が滑りやすくなり、後で剥がれや浮きが出ることがあります。ここは混乱しやすいところですね。

だからメーカーが定める塗り重ね可能時間(インターバル)の範囲内で重ねるわけです。

ザックリ言えば、塗床は先の層が固まりきる前に次を塗ってくっつける、ということです。

覚え方

  • 塗床の塗り重ね=先の層が完全硬化する前に行う
  • 完全硬化後だと層間が剥がれやすい
  • 塗り重ね可能時間(インターバル)を守る

一問一答

Q.

ウレタン樹脂系塗床の塗り重ねは、先の層がどうなった時点で行うか。

先の層が完全に硬化する前に、塗り重ね可能時間の範囲内で行います。完全に硬化してから行うと層間が剥がれやすく、誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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