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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.78 を解説、クレーン

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.78 は、クレーンに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 水平ジブ式タワークレーンが適する場所
  2. 門型クレーンの構造と用途
  3. 天井クレーンの構造と用途
  4. 固定型ジブクレーンの構造と用途

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

ジブが水平に長く伸びるクレーンを、狭い敷地で使うと隣にはみ出してしまうんです。

選択肢1は水平ジブ式が市街地の狭い場所に適するとしていますが違います。狭い場所には起伏ジブ式(ラッフィングジブ)が適します。狭い敷地はジブを立てられる起伏ジブ式と覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 狭い場所には起伏ジブ式が適し、水平ジブ式は不向き
2 ◯(正しい) 門型クレーンは脚付きの桁にトロリーを付け水平移動する
3 ◯(正しい) 天井クレーンは屋内上部のレール上を走行する
4 ◯(正しい) 固定型ジブクレーンは屋上などに設置して揚重する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は、水平ジブ式タワークレーンが市街地の狭い場所での揚重に用いられるとしています。

ところが、これは不適です。市街地の狭い場所には、起伏ジブ式(ラッフィングジブ)タワークレーンが適しています。

水平ジブ式とは、ジブ(腕)が水平に長く張り出すタイプです。トロリー(横移動の台車)でつり荷を動かせるので便利なんです。

ただし、ジブが水平に長く伸びるので、回転させると敷地の外まではみ出してしまいます。なぜかというと、ジブを立てたり寝かせたりできず、常に長く横に出たままだからです。

その点、起伏ジブ式はジブを上に起こせるので、回転半径を小さく抑えられます。隣の建物にぶつからず、狭い敷地でも使えます。

例えば隣接した建物が迫る都心の現場では、ジブを立てられる起伏ジブ式が選ばれます。

ザックリ言えば、狭い市街地ではジブを立てられる起伏ジブ式が適し、水平ジブ式は向かない、ということです。

覚え方

  • 市街地の狭い場所には起伏ジブ式(ラッフィングジブ)
  • 水平ジブ式はジブが横に張り出し狭い場所に不向き
  • 起伏ジブ式はジブを立てて回転半径を小さくできる

一問一答

Q.

市街地の狭い場所での揚重に適したタワークレーンはどれか。

起伏ジブ式(ラッフィングジブ)タワークレーンです。水平ジブ式はジブが横に張り出すため狭い場所には不向きで、その記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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