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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.46 を解説、コンクリートの養生・せき板存置

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.46 は、コンクリートの養生及びせき板の存置期間に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 湿潤養生の目的と期間
  2. 養生温度と初期強度・長期強度の関係
  3. せき板の存置期間と気温・強度
  4. 寒冷期の凍害防止

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

「温かいほど良く育つ」と思い込みがちですが、コンクリートの長期強度は逆なんです。

選択肢3は養生温度が高いほど長期強度の増進が大きいとしていますが違います。高温は初期強度は上がるが長期強度の伸びは小さくなる、これが高温養生の落とし穴なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 打込み後は湿潤状態を保ち、乾燥を防ぐ
2 ◯(正しい) せき板の存置期間は気温や強度の発現で定める
3 ×(誤り) 養生温度が高いほど長期強度の増進は小さくなる
4 ◯(正しい) 寒冷期は凍結を防ぎ、初期凍害を避ける

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進が大きくなる、としています。

ところが、これは逆です。養生温度が高いと、たしかに早い時期の強度はぐんぐん伸びます。

ですが、その分だけ後からの強度の伸びは鈍くなり、長期の強度増進はむしろ小さくなります。

なぜかというと、高温で急いで反応が進むと、内部の組織が粗くなりやすく、長い目で見た強度の伸びしろが減ってしまうからです。

例えば、夏場に早く固めたコンクリートが、ゆっくり養生したものより最終的な強度で見劣りする、という現象です。

ザックリ言えば、高温養生は早く固まるが、長期の伸びは小さくなる、ということです。

覚え方

  • 養生温度が高い=初期強度は大、長期強度の増進は小
  • 湿潤状態を保ち乾燥を防ぐのが養生の基本
  • 寒冷期は初期凍害を避ける

一問一答

Q.

養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進はどうなるか。

小さくなります。初期強度は増しますが長期の伸びは鈍くなります。長期強度の増進が大きくなるとする記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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