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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.47 を解説、高力ボルト摩擦接合

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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.47 は、高力ボルト摩擦接合に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、高力ボルト摩擦接合で力を伝える要、つまり摩擦面の準備と締付けの手順を横断で問うものです。すべり係数の確保、ブラストの種類、一次締めから本締めへの順序、締付け後の確認方法が並びます。

なかでも引っかけの核心は1点、摩擦面のブラスト処理に使うのはショットかグリットで、サンドブラストではないことです。研掃材の名前を一つすり替えただけの選択肢を見抜けるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 摩擦面のブラストをサンドブラストとした点が誤り。正しくはショットまたはグリット
2 ◯(正しい) 摩擦面に所要のすべり係数を確保する。これが不足すると締付け力に見合う摩擦力が出ないため
3 ◯(正しい) 締付けは一次締め・本締めの順で行う。いきなり本締めすると締付け力がばらつくため
4 ◯(正しい) 本締め後はナットの回転量等で締付けを確認する。所定の軸力が入ったか検査するため

選択肢1は摩擦面のブラストをサンドブラストとしていますが、正しくはショットブラストまたはグリットブラストで、サンドでは表面の粗さが足りずすべり係数を確保できません。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

高力ボルト摩擦接合は、ボルトで強く締め付けた鋼板どうしの間に生じる摩擦で力を伝えます。ボルトそのものをせん断で持たせるのではなく、面と面の摩擦が主役です。

この摩擦の効きは、摩擦面の粗さで決まります。面がツルツルだと滑ってしまい、所定のすべり係数を確保できません。だから摩擦面はわざと荒らして、ざらざらの粗面に仕上げます。

ブラスト処理に使う研掃材は、鋼球を吹き付けるショットブラスト、または角張った鋼粒を吹き付けるグリットブラストです。これらは鋼の表面を確実に荒らし、必要な粗さをつくれます。

一方サンドブラストは砂を吹き付けるもので、得られる粗さが足りず、摩擦面の処理には不適なんです。選択肢1は研掃材をサンドにすり替えた点で誤っています。

覚え方

  • 摩擦面のブラスト=ショットブラストまたはグリットブラスト(サンドは不適)
  • 摩擦接合は面の摩擦で力を伝える→粗面ですべり係数を確保
  • 締付けは一次締め→本締めの順/本締め後はナット回転量等で確認

理解度チェック

Q.

高力ボルト摩擦接合の摩擦面をブラスト処理するとき、サンドブラストでよいか。

よくありません。ショットブラストまたはグリットブラストを用います。サンドブラストは表面の粗さが足りず、所定のすべり係数を確保できないためです。

Q.

摩擦面をわざとざらざらに荒らすのはなぜか。

所定のすべり係数を確保するためです。摩擦接合は面と面の摩擦で力を伝えるので、面が滑らかだと締付け力に見合う摩擦力が出ず、設計どおりの耐力を得られないからです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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