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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.41 を解説、鉄筋のかぶり厚さ

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.41 は、鉄筋のかぶり厚さに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. かぶり厚さの目的(防錆・耐火・付着)
  2. 部位ごとの最小かぶり厚さの違い
  3. 仕上げの有無とかぶり厚さの関係
  4. 土に接する部分のかぶり厚さ

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

「仕上げがあれば守られるからかぶりも減らせる」と勘違いしがちですが、最小かぶり厚さの話は別なんです。

選択肢2は耐力壁の最小かぶり厚さが仕上げの有無で異なるとしていますが違います。構造上の最小かぶり厚さは仕上げの有無で変わらない最小値は部位で決まるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) かぶり厚さは鉄筋を錆や火熱から守るために確保する
2 ×(誤り) 耐力壁の最小かぶり厚さは仕上げの有無で変わらない
3 ◯(正しい) 土に接する部分は大きいかぶり厚さを確保する
4 ◯(正しい) 部位によって最小かぶり厚さは異なる

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、屋内の耐力壁の最小かぶり厚さは、仕上げがある場合とない場合とで異なる、としています。

ところが、耐力壁や柱、梁といった構造耐力上主要な部分の最小かぶり厚さは、仕上げの有無では変わらないんです。

最小かぶり厚さは、その部位が果たす役割に応じて決まっています。

なぜかというと、最小かぶり厚さは鉄筋そのものを守るために必要な、コンクリートの最低限の厚みだからです。仕上げ材は構造のかぶりとは別に考えるわけです。

例えば、仕上げがある床やスラブなどでは最小かぶり厚さを緩和できる場合がありますが、耐力壁のような主要構造部ではそうした扱いにはなりません。

ザックリ言えば、耐力壁の最小かぶりは仕上げで足し引きしない、ということです。

覚え方

  • 耐力壁・柱・梁の最小かぶり=仕上げの有無で変わらない
  • 最小かぶり厚さは部位ごとに決まる構造上の値
  • 土に接する部分は大きめのかぶりを確保

一問一答

Q.

耐力壁の最小かぶり厚さは仕上げの有無で異なるか。

異なりません。耐力壁などの主要構造部の最小かぶり厚さは部位で決まり、仕上げの有無では変わりません。異なるとする記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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