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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.11 を解説、コンクリート

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.11 は、コンクリートに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. セメントの粉末度と強度発現の関係
  2. 水セメント比と強度の関係
  3. スランプと施工性の関係
  4. 空気量がコンクリートに与える影響

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

細かい粉ほど反応が遅いと考えがちですが、セメントは逆なんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢1は粉末が微細なほど強度発現が遅くなるとしていますが違います。微細なほど反応が速く強度発現は早くなるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 粉末が微細なほど強度発現は早くなる。遅いは誤り
2 ◯(正しい) 水セメント比が小さいほど強度は大きくなる
3 ◯(正しい) スランプが大きいほど軟らかく流動性が高い
4 ◯(正しい) 空気量が増えると強度は低下する傾向がある

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は、セメントの粉末が微細なほど強度発現は遅くなる、としています。

ところが、これは逆なんです。セメントは水と反応して固まります。これを水和反応といいます。

粉末が細かいほど、水と触れる表面積が大きくなります。比表面積が大きいということですね。

なぜかというと、表面積が大きいほど水と反応する面が増え、固まる反応がどんどん進むからです。

そのため、粉末が微細なほど初期の強度発現は早くなります。たとえば早強ポルトランドセメントは粉が細かく、早く強度が出ます。

ザックリ言えば、セメントの粉が細かいほど反応が速く、強度が早く出る、ということです。「遅くなる」は逆です。

覚え方

  • セメントの粉末が微細=強度発現が早くなる
  • 細かいほど比表面積が大きく水和反応が速い
  • 水セメント比が小さいほど強度は大きい

一問一答

Q.

セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は早くなるか遅くなるか。

早くなります。粉末が細かいほど比表面積が大きく水和反応が速く進むためです。遅くなるという記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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