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盛土規制法とは?宅地造成の許可・崖の高さ基準(切土2m・盛土1m)

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けんせつる

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盛土規制法って、前の宅地造成の法律と何が変わったの?

どんな工事に許可がいるの?

この記事の要点

盛土規制法(宅地造成及び特定盛土等規制法)は、危険な盛土を土地の用途を問わず規制する法律で、2023年に旧・宅地造成等規制法を改正して施行されました。

規制区域内で一定規模以上の盛土等の工事をするには、都道府県知事等の許可が必要で、施工中の中間検査・完了検査を受けます。

過去問では、宅地造成となる崖の高さ(切土は2m超・盛土は1m超)や、既存施設を除却するときの届出が繰り返し問われます。

盛土規制法は、危険な盛土などを土地の用途を問わず規制する法律です。

正式名称は宅地造成及び特定盛土等規制法で、2023年(令和5年)5月26日に施行されました。従来の宅地造成等規制法を大きく改正したものです。

都道府県知事等が宅地造成等工事規制区域特定盛土等規制区域を指定し、その区域内で一定規模以上の盛土等の工事をするときは、許可と検査が必要になります。まず手続きの流れを図で押さえます。

盛土規制法の手続きの模式図。規制区域内で一定規模以上の盛土等の工事を行うには、都道府県知事等の許可を受け、施工中の中間検査、工事完了時の完了検査を受ける。既存の擁壁・排水施設を除却するときは着手前に都道府県知事へ届け出る。
盛土規制法の手続き。規制区域内の工事は許可を受け、中間検査・完了検査を受ける。既存の擁壁・排水施設の除却は事前の届出。※流れをつかむための模式図。

造成でできる擁壁や、切土でできる法面の安全が、この法律のねらいです。

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どんな工事に許可がいるか(崖の高さ・面積の基準)

規制区域内で行う盛土・切土のうち、宅地造成等にあたる一定規模以上のものが許可の対象です。目安となる規模は次のとおりです。

工事 規制対象になる規模の目安
盛土 高さ1m超の崖ができる盛土
切土 高さ2m超の崖ができる切土
盛土+切土 合わせて高さ2m超の崖ができるもの
面積 盛土・切土をする土地の面積が500m²超

ここで間違えやすいのが、切土と盛土で崖の高さの基準が違う点です。切土は2m超、盛土は1m超で、盛土のほうが低い高さから規制対象になります。盛土は締固めが不十分だと崩れやすいためです。

許可・検査・届出の流れ

規制区域内で許可の対象になる工事は、着工前に都道府県知事等の許可を受けます。

工事の安全を確かめるため、施工中には中間検査、工事完了時には完了検査を受け、施工状況の定期報告も行います。

一方、新たに造成するのではなく、許可を受けて設けた既存の擁壁や排水施設を除却するときは、許可ではなく届出です。工事に着手する日の14日前までに、都道府県知事へ届け出ます。新規の造成は許可、既存施設の除却は事前の届出、と性質が分かれています。

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過去問でどう問われたか

宅地造成(盛土規制法)は、1級の第一次検定でほぼ毎年出題されます。引っかけは、崖の高さの基準を切土と盛土で取り違えさせる形と、除却の届出期限をずらす形が中心です。

なお、令和元年・令和3年の出題は旧・宅地造成等規制法の当時のものですが、崖の高さや届出などの基準は現行の盛土規制法にも引き継がれています。

年度・級・No. どう問われたか(引っかけ)
1級 令和7年 No.71 切土と盛土で規制対象の崖の高さを同じにする→誤り。切土は2m超、盛土は1m超
1級 令和5年 No.71 既存の擁壁・排水施設の除却の届出を14日前でないとする→誤り。着手14日前までに知事へ届出
1級 令和3年 No.71 切土・盛土の崖の高さの基準を取り違える→誤り。切土2m超・盛土1m超(高さ基準が再出題)
1級 令和元年 No.81 排水施設の除却の届出時期を14日前でない日数にする→誤り。着手14日前まで(届出期限が再出題)

共通するのは、崖の高さ(切土2m超・盛土1m超)と、新規は許可・既存の除却は届出、という区別を取り違えさせる形です。数値と手続きの種類をセットで押さえると見抜けます。

まちがえやすいポイント

いちばん狙われるのは、切土と盛土の崖の高さの基準です。

切土は高さ2m超、盛土は高さ1m超で、盛土のほうが低い高さから規制されます。同じ数値と思い込むと、判定を誤ります。

「盛土は崩れやすいから基準が厳しい(低い高さから規制)」と理由で押さえると取り違えません。

理解度チェック

Q.

盛土規制法の正式名称と、旧法との関係は。

正式名称は宅地造成及び特定盛土等規制法です。従来の宅地造成等規制法を大きく改正し、2023年に施行されました。土地の用途を問わず危険な盛土等を規制します。

Q.

宅地造成にあたる崖の高さは、切土と盛土でそれぞれいくらか。

切土は高さ2m超、盛土は高さ1m超です。盛土は締固めが不十分だと崩れやすいため、低い高さから規制対象になります。

Q.

許可を受けて設けた既存の排水施設を除却するときの手続きは。

工事に着手する14日前までに、都道府県知事へ届け出ます。新たな造成は許可ですが、既存施設の除却は事前の届出です。

まとめ

  • 盛土規制法=宅地造成及び特定盛土等規制法。旧宅地造成等規制法を改正し2023年施行。
  • 規制区域内の一定規模以上の盛土等工事は都道府県知事等の許可+中間検査・完了検査。
  • 宅地造成となる崖の高さは切土2m超・盛土1m超、面積500m²超
  • 既存の擁壁・排水施設の除却は、着手14日前までに知事へ届出。

> 造成でできる擁壁の種類を確認する
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参考資料

  • 国土交通省「宅地造成及び特定盛土等規制法(盛土規制法)の概要」(施行日・規制区域・許可・検査)
  • 一般財団法人 建設業振興基金「1級 建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」(宅地造成の出題)

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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