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令和5年度 1級建築施工管理技士 No.71を解説、宅地造成と除却工事の届出

けんせつる

けんせつる

許可を受けていない排水施設を壊すとき、届出っていつまでに出すんだっけ?

この記事の要点

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.71は、宅地造成及び特定盛土等規制法に関する問題です。正解は選択肢1。擁壁・排水施設等の除却工事は、着手の14日前までに都道府県知事へ届け出る必要があります。

令和5年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.71は、宅地造成及び特定盛土等規制法(旧 宅地造成等規制法)に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。規制区域内で行われる宅地造成工事が前提です。

この問題では、4つの記述のうち、この法律上で誤っているものを1つ選びます。

正解:選択肢1

規制区域内で擁壁や排水施設の一部を除却する工事を行うときは、工事に着手する日の14日前までに都道府県知事へ届け出るのが原則なんです。選択肢1は届出期限の日数が法定の14日前と合っておらず、手続きが正しく行われていないわけです。許可と届出を取り違えやすいところですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 排水施設等の除却工事は着手の14日前までに知事へ届け出る
2 ○(正しい) 崖の上端に続く地盤面は崖と反対方向へ地表水が流れる勾配を付ける
3 ○(正しい) 擁壁は所定面積以内ごとに水抜穴を設け裏面に透水層を設ける
4 ○(正しい) 1,500m²超の土地の排水設備は政令で定める資格者が設計

選択肢1は、除却工事の届出期限の日数が法定の14日前と合っていない点が誤りで、正しくは着手の14日前までに都道府県知事へ届け出るということです。

この問題のポイント

この問題では、規制区域内の工事で求められる手続きや構造の基準を理解しているかが問われています。

見るべきポイントは「除却工事は許可ではなく届出」という点です。

規制区域内で擁壁・排水施設などを除却する工事は、宅地造成の許可とは別の手続きで、工事着手前に都道府県知事へ届け出る仕組みになっています。

その期限が着手の14日前まで、と定められているんです。ここを正しく押さえておきたいところですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。除却工事の届出の期限を取り違えています。

規制区域内で、宅地造成に関する工事の許可を受けていない擁壁や排水施設等の一部を除却する工事を行う場合は、工事に着手する日の14日前までにその旨を都道府県知事に届け出なければなりません。

問題文は、この届出を法定の14日前という期限どおりに行っていない点が誤りです。

例えば、古い排水施設を撤去する前に、所定の期限を守って知事へ届け出る必要があります。手続きの期限がずれていれば適切な届出とはいえない、ということです。

選択肢2

崖を生ずる盛土を行う際の地表水の処理が問われています。

崖の上端に続く地盤面には、その崖の反対方向に雨水その他の地表水が流れるように勾配を付けます。

水が崖のほうへ流れ込むと崩壊の原因になるため、反対側へ逃がすわけです。災害防止のための基本的な配慮で、この記述は正しいということです。

選択肢3

擁壁の水抜穴が問われています。

宅地造成に伴う災害を防止するために崖面に設ける擁壁には、壁面の面積が所定の面積以内ごとに水抜穴を設け、その裏面の水抜穴周辺に砂利等を用いて透水層を設けます。

擁壁の裏に水がたまると土圧が増して危険なので、水を抜く穴と透水層で排水するわけです。この記述は正しいということです。

選択肢4

大規模な土地の排水設備の設計が問われています。

切土または盛土をする土地の面積が1,500m²を超える土地における排水設備の設置については、政令で定める資格を有する者が設計しなければなりません。

規模が大きい工事ほど排水設計の重要性が高いため、有資格者の設計が求められます。この記述は正しいということです。

覚え方

この問題は「除却工事は着手14日前までに届出」という1点を覚えておけば判断できます。

新たに造成する工事は許可、既存の擁壁・排水施設を壊す工事は事前の届出、と性質が分かれていると整理しましょう。

正解は選択肢1。規制区域内の除却工事=着手の14日前までに都道府県知事へ届出という流れでつなぐと、本番で迷わなくなるでしょう。

一問一答

Q.

規制区域内で擁壁や排水施設等を除却する工事は、いつまでに都道府県知事へ届け出るか。

工事に着手する日の14日前までに届け出ます。

Q.

崖の上端に続く地盤面の勾配は、どの方向へ地表水が流れるように付けるか。

崖の反対方向へ地表水が流れるように勾配を付けます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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