本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。
けんせつる
防水層の立上りって何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
防水層の立上りとは、屋上・バルコニーなどの防水層が水平面から垂直面(パラペット・壁面)に折り返して立ち上がっている部分のことです。立上り高さは一般に250mm以上(仕上げ面から)を確保します。
立上りの端部は防水層の終端となる最も重要な納まり部位で、端部の押え(金物・シーリング)が不十分だと漏水の起点になります。ドレン周りも同様に漏水リスクが高く、入念な確認が必要です。
防水工事で漏水が発生しやすいのは、平面部分ではなく端部・角部・貫通部(立上り・ドレン・配管回り)です。アスファルト防水・シート防水いずれでも立上り部の施工は最重要確認箇所です。
施工管理では、これらの部位の施工を重点的に確認することが重要です。
これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。
テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト
価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級・2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。
防水層の立上りとは、屋上・バルコニー等の床面(水平面)に施工した防水層が、パラペット(手すり壁)・外壁・サッシ下枠などの垂直面に連続して立ち上がっている部分のことです。
立上りが必要な理由は2つです。
立上りは「床の防水層を壁まで折り返した部分」です。ここが不十分だと、雨水が壁と床の境目から入り込んでしまいます。
簡単に言えば、立上りは「お皿のフチ」です。平らな床だけ防水しても、フチが立ち上がっていないと端から水がこぼれて建物に入ってしまう。だから壁際は防水層を折り返して立ち上げます。
立上り高さの目安は部位によって異なります。設計図書・防水仕様書で指定された値どおりに確保されているか、スケールで実測して確認します。住宅の陸屋根・バルコニーでは、住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準で250mm以上(開口部下端120mm以上)と定められています。
| 部位 | 立上り高さの目安 |
|---|---|
| 屋上パラペット | 250mm以上(仕上げ面から) |
| バルコニー壁面・開口部下端 | 120mm以上(仕上げ面から)※設計・仕様による |
| ドレン周り | ドレンより防水層を確実に回り込ませる |
出隅・入隅・立上りへの増し重ねと端部シール材充填の規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)に示されています。
例えば、屋上パラペットで250mmを下回る立上りしか確保されていないと、大雨時に風で吹き上げられた雨水が防水層の天端を越えて浸入するリスクがあります。高さの確認は写真を撮りながら行うことが大事です。
独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座
で早めにたたき台を用意しておくと安心です。
立上り防水層の上端(天端)は防水層の終端となり、最も漏水リスクが高い部位です。ここの納まりで防水性能が決まります。
端部の代表的な納まりは次のとおりです。
押え金物のビス留めは固定ピッチを守ることが重要です。また、シーリングが充填されているかどうかだけでなく、目地に隙間なく打たれているかを確認します。
ドレン(排水口)周りは防水層の貫通部であり、漏水が最も起きやすい箇所です。
貫通部は防水層に穴を開けている状態なので、施工が甘いと水が直接建物内部へ入り込む経路になってしまいます。
改質アスファルトシート防水の立上り・ドレン周り・端部の施工規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)に示されています。
ドレン周りの増し貼りは「見えなくなる部分だから」と省かれると、後から漏水の経路になります。隠れる前に増し貼りの有無を確認し、施工中に写真で記録します。
混同しやすい用語の整理
立上りは防水層が垂直面に折り返した部分全体を指します。笠木はパラペット(手すり壁)の天端を覆う金属板等のことで、立上り防水層の天端を保護する役割を持ちます。
増し貼りは、漏水リスクが高い箇所(ドレン周り・入隅・出隅・配管貫通部)に、通常の防水層に加えて補強のために重ねて施工する層です。
屋上パラペットの防水層立上り高さの一般的な目安は?
仕上げ面から250mm以上。
防水層の端部(立上り天端)に使う金物の名称は?
押え金物(ルーフィング押え金物)。
ドレン周りの防水で増し貼りをする目的は?
ドレン周りは貫通部であり漏水リスクが高いため、防水層を補強するための増し貼りが必要。
防水工事の種類と施工管理は防水・シーリングにまとめています。
> 水張り試験の方法と確認内容を確認する
> シーリング工事の基本を確認する
過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集
独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る
/内容と料金の解説
独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。
参考資料
・JASS 8 防水工事(日本建築学会)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版 第9章 防水工事(表9.2.10/9.3.4 施工)国土交通省
・住宅瑕疵担保責任保険 設計施工基準(住宅の陸屋根・バルコニーの防水立上り250mm以上・開口部下端120mm以上)
・JIS A 5758 建築用シーリング材
※ この記事の法令確認日:2026年6月
資格を取ったら、次はキャリアと年収
施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。
登録・相談は無料
受験ガイド・人気記事
立上り端部は押えとシールで終端をふさぐ
立上りの高さは設計図書で確認し、住宅では仕上げ面から250mm以上を確保します。立上り端部は押えが不十分だと風でめくれます。押え金物のビス留めとシール材の充填で、防水層の終端を確実にふさぎます。
立上り部の型枠解体後は、下地コンクリートの凸凹を補修してから防水を施工します。