けんせつる
バックアップ材ってシーリングのどこに使うもの?なくてもできるんじゃないの?
この記事の要点
バックアップ材は目地奥に詰める棒状の材料で、充填深さの調整と底面接着防止の両方の役割があります。
ボンドブレーカーは目地底面に貼るテープ状の材料で、底面接着防止が目的です。目地が浅い場合に使います。
シーリング工事で2面接着を実現するために使われるのがバックアップ材とボンドブレーカーです。
どちらも目地の底面にシーリング材が接着しないようにするための材料ですが、形状と適用条件が異なります。
バックアップ材とは、目地の奥に詰めて充填深さを調整し、底面への接着を防ぐ材料です。主に発泡ポリエチレン棒(丸型・角型)が使われます。
バックアップ材を目地に挿入することで、シーリング材の充填深さ(目地幅に対する比率)を適切に確保できます。
充填深さが足りないとシーリング材が薄くなり破断しやすく、深すぎると材料の無駄が生じます。目地に十分な深さがある場合(20mm以上程度)にバックアップ材を使うことが多いです。
ボンドブレーカーとは、目地底面にシーリング材が接着しないようにテープを貼る方法に使う材料です。主にポリエチレンテープ・ポリエステルテープなどが使われます。
目地が浅い(バックアップ材を詰めるほど深さがない)場合や、目地底面が不規則でバックアップ材を均一に挿入できない場合に使います。
テープを底面に貼るだけで施工でき、シンプルなのが特徴です。ボンドブレーカーを使う場合もプライマーは側面の被着体にのみ塗布します。
バックアップ材とボンドブレーカーの材料規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)に示されています。
| 条件 | 使う材料 |
|---|---|
| 目地に深さがある(バックアップ材を挿入できる) | バックアップ材 |
| 目地が浅い・目地底面が不整形 | ボンドブレーカー |
| 両者を組み合わせる場合 | バックアップ材+ボンドブレーカー |
バックアップ材とボンドブレーカーを同時に使う場合もあります。バックアップ材を使っても底面との接着が懸念される場合は、さらにボンドブレーカーを追加します。
ザックリ言えば、「目地が深ければバックアップ材、浅ければボンドブレーカー」という使い分けです。どちらも目的は「底面に接着させないこと(2面接着を確保すること)」という点は共通しています。
例えば、新築のカーテンウォールのような深い目地にはバックアップ材、改修工事でサッシ周りの浅い目地にはボンドブレーカーが適していることになります。現場で「どっちを使うか」と迷ったときは、まず目地の深さを確認しましょう。
混同しやすい用語の整理
バックアップ材は目地奥に詰める立体的な棒状の材料で、充填深さ調整と底面接着防止の両方の役割があります。ボンドブレーカーは底面に貼るテープ状の材料で、底面接着防止のみが目的です。
形状と目的の違いで区別しましょう。
バックアップ材には発泡ポリエチレン製・発泡ポリウレタン製などがあります。シーリング材の種類によっては相性(可塑剤の移行など)に注意が必要です。
設計書に指定された材質を使用してください。
目地にシーリング材を充填する際、底面への接着を防ぐために使う2種類の材料は?
バックアップ材(目地奥に詰める)とボンドブレーカー(底面にテープを貼る)。
バックアップ材が主に使われる条件は?
目地に深さがあり、バックアップ材を挿入できる場合。
ボンドブレーカーの主な形状は?
テープ状(ポリエチレンテープ・ポリエステルテープ等)。
防水工事の種類と施工管理は防水・シーリングにまとめています。
> 2面接着と3面接着の違いを確認する
> シーリング材の種類を確認する
参考資料
・JASS 8 防水工事(日本建築学会)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省
・JIS A 5758 建築用シーリング材
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
バックアップ材はシーリング材の打込み深さを確保するために使います。ワーキングジョイントでは必ずバックアップ材かボンドブレーカーで3面接着を回避してください。
目地幅に合わせたサイズ選定と圧縮率の確認が施工管理のポイントです。