ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 防水・シーリング
  3. > ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントの違いは?

ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントの違いは?

本ページはプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

けんせつる

けんせつる

ワーキングジョイントとノンワーキングジョイントってどう違うの?

この記事の要点

ワーキングジョイントとは、温度変化・建物の変形により目地幅が変動する(動く)目地のことです。外壁の伸縮目地・サッシ周りなどが該当し、シーリングには2面接着が必要です。

ノンワーキングジョイントとは、動きがほとんどない目地のことです。3面接着でも破断しにくいため、バックアップ材を省略して3面接着とする場合があります。

シーリング工事の「ワーキングジョイント」は、「ワーキング(working)=動く」という意味の用語です。防水工事の種類の中でも、シーリング工事は独自の概念が多い分野です。

目地の動きの大小によって、シーリングの接着方法(2面接着か3面接着か)が変わります。

これから受験する人は受験ガイド、教材選びはおすすめ参考書・過去問もどうぞ。

わかって合格る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

テキスト本命わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト

TAC出版/図解が多く全体像をつかみやすい定番。分野の用語は、この1冊で流れを押さえてから過去問に入ると解きやすくなります。

価格・在庫は各販売ページでご確認ください。1級2級の参考書・過去問の比較もどうぞ。

ワーキングジョイントとノンワーキングジョイント

ワーキングジョイントとは

ワーキングジョイント(working joint)とは、温度変化・建物の挙動・地震力などによって、目地幅が変動する(動く)目地のことです。

ワーキングジョイントの代表例は次のとおりです。

これらの部位では目地幅が繰り返し変動するため、シーリング材が伸縮に追従できなければなりません。

ワーキングジョイントは「動く目地」、ノンワーキングジョイントは「ほとんど動かない目地」です。動く目地には2面接着が必須です。

ノンワーキングジョイントとは

ノンワーキングジョイント(non-working joint)とは、動きがほとんどない目地のことです。

ノンワーキングジョイントの代表例は次のとおりです。

ワーキングジョイントに2面接着が必要な理由

ワーキングジョイントに3面接着を使うと、目地が動いたときにシーリング材が破断しやすくなります。

その理由を整理します。

2面接着では、両側面だけにシーリング材が接着し、目地底には接着しません。目地が動いても、シーリング材が両側面の間で自然に伸縮できるため、破断しにくくなります。

ワーキングジョイントへの二面接着とノンワーキングジョイントへの三面接着の適用規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)に示されています。

国土交通省 公共建築工事標準仕様書建築工事編令和4年版 シーリング工事接着工法二面接着三面接着規定
出所:国土交通省「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版」(2022年3月)第9章 防水工事 第7節 シーリング 9.7.4「施工」(9.7.4(2):目地底にボンドブレーカーを用いて二面接着とする。動きの小さい打継ぎ目地・ひび割れ誘発目地等は三面接着とすることができる)

外壁サイディングの目地でバックアップ材を省略して3面接着にすると、夏と冬の温度差によるムーブメントを繰り返すうちにシーリングが破断し、雨水浸入のクレームにつながります。動く目地では必ずバックアップ材かボンドブレーカーで目地底を絶縁します。

独学で二次検定(施工経験記述)の書き方に不安があるなら、添削が受けられる独学サポート事務局の通信講座で早めにたたき台を用意しておくと安心です。

2面接着を実現する材料

目地底にシーリング材が接着しないようにするために、次のいずれかを使います。

方法対象特徴
バックアップ材目地深さが一定以上ある場合発泡ポリエチレン等を目地に詰め、深さを調整しながら目地底との接着を防ぐ
ボンドブレーカー目地が浅くバックアップ材が入らない場合テープ状の材料を目地底に貼り付け、シーリング材の接着を防ぐ

2面接着を実現するためのバックアップ材とボンドブレーカーの材料規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)に示されています。

国土交通省 公共建築工事標準仕様書建築工事編令和4年版 バックアップ材ボンドブレーカー材料規定
出所:国土交通省「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版」(2022年3月)第9章 防水工事 第7節 シーリング 9.7.2「材料」(バックアップ材=目地幅より1mm小/非接着型は2mm大、ボンドブレーカー=粘着テープ)

現場での施工不良防止の確認ポイント

設計図書で目地の種類を確認してから接着面を決める

ワーキングジョイント(動く目地)は必ず2面接着、ノンワーキングジョイント(動きが少ない目地)は3面接着も可能です。目地の種類を取り違えて3面接着にすると、動く目地では短期間で破断します。

充填前に設計図書で目地の区分を確認し、ワーキングジョイントにはバックアップ材かボンドブレーカーが入っているかを見ます。

混同しやすい用語の整理

ワーキングジョイント vs ノンワーキングジョイント

「working」=動く。ワーキングは目地が動く、ノンワーキングは動かないという意味です。

動く目地には2面接着が必要で、動かない目地は3面接着でも可といいます。

バックアップ材 vs ボンドブレーカー

どちらも2面接着を実現するために目地底への接着を防ぐ目的で使います。バックアップ材は目地が深い場合に充填する材料、ボンドブレーカーは目地が浅くバックアップ材が使えない場合に貼るテープです。

理解度チェック

Q.

ワーキングジョイントとはどのような目地か?

答えを見る

温度変化・建物の挙動などにより目地幅が変動する(動く)目地。

Q.

ワーキングジョイントに3面接着を使うとなぜ問題か?

答えを見る

目地が動いたときにシーリング材が3方向から引っ張られて破断しやすくなるため。

Q.

目地が浅くバックアップ材が入らない場合、2面接着を実現するために何を使うか?

答えを見る

ボンドブレーカー(テープ状の材料を目地底に貼り付けてシーリング材の接着を防ぐ)。

まとめ

防水工事の種類と施工管理は防水・シーリングにまとめています。

2面接着と3面接着の違いを確認する

バックアップ材とボンドブレーカーの違いを確認する

1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

過去問本命1級建築施工管理 第一次検定 問題解説集

地域開発研究所/用語を覚えたら過去問演習で定着。解説が丁寧な正統派。2級は2級のおすすめ参考書から。

独学がきつい・第二次の経験記述に不安があるなら、添削まで付く通信講座も選択肢です。経験記述の添削・独学サポート事務局を見る内容と料金の解説

独学の教材は1級のおすすめ参考書・過去問に、試験のしくみ・勉強法は受験ガイドにまとめています。

参考資料

・JASS 8 防水工事(日本建築学会)

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)国土交通省

・JIS A 5758 建築用シーリング材

資格を取ったら、次はキャリアと年収

施工管理は人手不足で売り手市場です。今の待遇に不満があるなら、建設業界に強い転職エージェントに相談だけでもしておくと、自分の市場価値と選択肢が見えます。

建設業界専門の転職エージェント【RSG建設転職】▶

登録・相談は無料

独学で合格をめざすなら

使うテキスト・過去問で迷ったら、定番をまとめたこちらもどうぞ。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

経験記述の添削・通信講座

独学がきつい、第二次の経験記述が不安。そんな人は添削まで付く通信講座も選択肢です。

独学サポート事務局を見る ▶

内容・料金は公式で確認

けんせつる

けんせつる

施工管理の用語・過去問・受験ガイドを、初心者向けにやさしく案内します。

Topへ >>