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けんせつる
アルミサッシって、モルタルに直接くっつけていいの?
表面の皮膜は、厚いほど長持ちするの?
この記事の要点
アルミニウム製建具は軽く加工しやすい一方、アルカリと異種金属に弱く腐食するため、取合い部の保護が施工管理の要です。
アルミ建具でいちばん問われるのが「腐食をどう防ぐか」です。まず取合い部を断面で押さえます。
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アルミニウム製建具は、アルミ形材でつくった窓・出入口などの建具です。軽くて加工しやすく、押出し形材で複雑な断面がつくれるため、サッシに広く使われます。
弱点は腐食です。アルミは酸にもアルカリにも弱く、とくにセメントモルタルの強いアルカリで侵されます。さらに、鋼など電位の違う金属と接して水がかかると、異種金属接触腐食(電食)が起きます。だから取合い部の保護が施工管理の中心になります。
腐食対策は、アルミが「何に触れて腐るか」で整理すると覚えやすいです。
覚え方は「アルミは触れると腐る」です。モルタルには耐アルカリ塗料、鋼には絶縁。試験はこの保護工程を「省略してよい」とすり替えてきます。
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取付けでは、精度の確保と、折曲げ部材の剛性が問われます。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 水切り・ぜん板(折曲げ加工する板)の厚さ | アルミ板1.5mm以上(1.2mmは薄すぎ) |
| 枠・くつずり・水切り板のアンカー | 両端を逃げた位置から間隔500mm以下 |
| 連窓の取付け精度 | ピアノ線を基準に2mm以内 |
| 取付けの手順 | 仮止め→建入れを調整→本締め |
水切り・ぜん板を1.2mmなどに薄くすると、折曲げ加工時に割れたり、取付け後に変形しやすくなります。薄板ほど曲げに対する剛性が低いためです。
アルミは、表面に陽極酸化皮膜(アルマイト)という酸化アルミの保護膜をつくって腐食を防ぎます。さらに塗装を組み合わせた陽極酸化塗装複合皮膜もあります。
ここで引っかかりやすいのが、「皮膜は厚いほど耐食性が上がる」という思い込みです。実際は厚くするほど耐食性が上がるとは限らず、厚すぎると割れやすくなることもあります。皮膜があるからといって、モルタル接触部の耐アルカリ性塗料を省いてよいわけでもありません。
アルミニウム製建具は、平成29年度から令和4年度まで、1級・2級でくり返し問われています。引っかけは大きく3パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 1級 令和2年 No.40 | モルタル接触部の耐アルカリ性塗料を省略した → 省略不可 ←①腐食対策 |
| 1級 令和4年 No.36 | 水切り・膳板の板厚を1.2mmとした → 1.5mm以上 ←②板厚 |
| 1級 平成30年 No.40 | 水切り・ぜん板のアルミ板厚を1.2mmとした → 1.5mm以上 ←②板厚 |
| 2級 平成29年後期 No.58 | 陽極酸化皮膜は厚くするほど耐食性が向上とした → 厚いほど良いとは限らない ←③皮膜 |
つまりアルミはアルカリ・異種金属で腐食するためモルタル接触部に耐アルカリ性塗料・鋼材接触部は絶縁、水切り・ぜん板は1.5mm以上、陽極酸化皮膜は厚いほど良いとは限らない。腐食対策・板厚・皮膜の取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
アルミ製建具はアルカリ・異種金属に弱く、耐アルカリ性塗料・絶縁・除塩砂で腐食を防ぐのが管理の中心です。鋼製建具は錆対策(防錆)とくつずり裏のモルタル詰め・アンカー間隔が中心で、材料によって注意点が変わります。
耐アルカリ性塗料は、モルタル(アルカリ)に接する面を守る塗装です。絶縁処理は、鋼など電位の違う金属と接する部分に行い、異種金属接触腐食(電食)を防ぎます。どちらも腐食対策ですが、相手(アルカリか異種金属か)が違います。
アルミ建具で、モルタルに接する部分にはどんな処理をするか。
耐アルカリ性塗料を塗ります。アルミはアルカリに弱く、陽極酸化皮膜があってもモルタル接触部の塗装は省略できません。
折曲げ加工する水切り・ぜん板のアルミ板厚は、いくら以上か。
1.5mm以上です。1.2mmでは薄すぎて、折曲げ時の割れや取付け後の変形を招きます。
鋼材とアルミが接する部分では、何に注意するか。
絶縁します。電位の違う金属が接して水がかかると異種金属接触腐食(電食)が起きるため、鋼製アンカー等は防錆のうえ絶縁します。
陽極酸化皮膜は、厚くするほど耐食性が上がるか。
厚くするほど上がるとは限りません。厚すぎると割れやすくなることもあり、「厚いほど良い」という言い切りは誤りです。
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参考資料
※ この記事の確認日:2026年6月
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まちがえやすいポイント
アルミ建具は「保護工程を省略させる」誤り肢が定番です。耐アルカリ性塗料・除塩砂・絶縁は、どれも腐食を防ぐための必須工程で、陽極酸化皮膜があっても省けません。
水切り・ぜん板の板厚1.5mm以上は、令和4年・平成30年とくり返し1.2mmにすり替えて出題されています。「折曲げる板は1.5mm」とセットで覚えます。