けんせつる
振動レベル計の針が周期的にふらつくときって、最大値と最小値を平均しちゃダメなの?
この記事の要点
令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.46は、解体工事の振動・騒音対策に関する問題です。最も不適当なものを選ぶ問いで、正解は選択肢3。
令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.46は、鉄筋コンクリート造の解体工事における振動・騒音対策を問う問題です。「最も不適当なもの」を選ぶ形式です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | コンクリートカッターによる切断工法は、振動や粉塵の発生を抑えられる |
| 2 | ○(正しい) | 外周躯体を最後まで残し、防音壁として利用するのは有効な騒音対策 |
| 3 | ×(誤り) | 指示値が周期的に変動するときは「変動ごとの最大値の平均」をとる。「最大値と最小値の平均」は誤り |
| 4 | ○(正しい) | 発生したガラを床に敷きクッション材として使うのは、転倒解体時の振動対策になる |
選択肢3の「最大値と最小値の平均」という処理が誤りで、正しくは変動ごとの指示値の最大値の平均を求めます。
この問題のテーマは、解体工事で周辺に出る振動・騒音をどう抑え、どう測るかです。
判断の軸は、対策の方向が「発生を抑える」または「外へ伝えにくくする」になっているかどうかなんです。
振動レベルの読み取りだけは測定ルールの話になります。ここが混乱しやすいところですね。
選択肢1は、コンクリートカッターを使う切断工法を採用したという内容です。
ブレーカーで叩き割る工法に比べ、刃で切る工法は衝撃が小さく、振動も粉塵も抑えられます。
周辺環境への配慮という出題の方向に、きちんと合っているわけです。
選択肢2は、内部スパンを先に解体し、外周スパンを最後まで残す手順です。
残した外周の躯体が、内部の解体音を外へ漏らしにくくする壁の役割を果たします。
例えば、住宅地に面した現場で、道路側の外壁を最後に壊すように段取りすると、近隣への騒音が和らぎます。
例えば、解体機が周期的に打撃を加えると、振動レベル計の針はピークと谷を行き来します。このとき着目するのは、人や建物に効いてくるピーク側です。
ザックリ言えば、揺れがふらつくときは「いちばん大きかった瞬間」を毎回拾って平均する、ということです。谷側の小さい値まで混ぜないわけです。
選択肢4は、先に出たガラを床部分に敷き、クッション材として利用する内容です。
壁などを転倒解体すると、落ちた部材が床を打って大きな振動を出します。
そこにガラの層があれば衝撃が和らぎ、地盤や周辺に伝わる振動を抑えられるということです。なんとなくイメージできましたか。
振動レベルの読み取り → 針が周期的に変動 → 変動ごとの「最大値」を拾う → その平均が振動レベル(最小値は混ぜない)
対策系の選択肢は「発生を抑える」「外へ伝えにくくする」のどちらかに当てはまれば正しい、と押さえておきましょう。
振動レベル計の指示値が周期的に変動するとき、振動レベルはどのように求めるか。
変動ごとの指示値の最大値を読み取り、その平均を振動レベルとします。最大値と最小値の平均ではありません。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
振動レベル計の指示値が周期的に変動するときは、変動ごとの指示値の最大値を読み取り、その平均を振動レベルとします。問題文の「最大値と最小値の平均」は誤りなんです。最小値まで混ぜてしまうと、いちばん振動が大きい瞬間の影響を過小評価することになります。周辺住民への配慮を考えれば、ピーク側を拾うのが筋というわけです。