けんせつる
フックの余長って、折曲げ角度が大きいほど長くなるんだっけ。逆だっけ。
この記事の要点
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.38は、鉄筋の加工及び組立てに関する問題です。正解は選択肢3。フックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が小さいほど長くなります。
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.38は、鉄筋の加工及び組立てに関する問題です。
この問題はNo.38からNo.42までの能力問題で、五肢択一式なんです。問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 加工寸法の表示と計測は突当て長さ(外側寸法)を用いる |
| 2 | ○(正しい) | 鉄筋の折曲げ加工は常温で行う |
| 3 | ×(誤り) | 余長の最小寸法は折曲げ角度が小さいほど長くなる。記述は逆 |
| 4 | ○(正しい) | 矩形柱の帯筋は四隅すべてを柱主筋と結束する |
| 5 | ○(正しい) | 床開口部補強の斜め補強筋は上下筋の内側に配筋する |
選択肢3は、余長は折曲げ角度が大きいほど長くなると説明している点が誤りです。正しくは、折曲げ角度が小さいフックほど余長を長く取るんです。
この問題では、鉄筋の加工ルールを正しく覚えているかが問われています。
カギになるのはフックの余長と折曲げ角度の関係です。ここは混乱しやすいところですね。
フックは鉄筋の端部を曲げて引き抜けにくくする処理です。曲げが浅いほど(角度が小さいほど)、まっすぐ伸ばした先の余りを長く取らないと、ほどけてしまいます。
逆に180度のように深く曲げると、しっかり巻き込まれるので余長は短くて済みます。ザックリ言えば、浅く曲げるほど余長は長く、ということなんです。
選択肢1は加工寸法の表示と計測についての記述です。
鉄筋の加工寸法は、鉄筋加工図のとおり突当て長さ(外側寸法)を基準にして表示し、計測します。
例えば曲げた鉄筋を定規に突き当てて外側で測るイメージですね。記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢2は折曲げ加工の温度についての記述です。
鉄筋の折曲げ加工は、原則として常温(冷間)で行います。加熱して曲げると材質が変わるおそれがあるからなんです。
記述のとおりで、これは適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「梁主筋末端部のフックにおける余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど長くなる」とあります。
ここが取り違えやすいポイントですね。実際は折曲げ角度が小さいほど余長を長く取ります。
90度フックの余長は鉄筋径の8倍、135度は6倍、180度は4倍というように、角度が大きくなるほど余長は短くなるんです。記述は大小が逆になっています。
選択肢4は帯筋の結束についての記述です。
矩形柱の帯筋は、四隅すべてを柱主筋と結束します。隅をしっかり留めないと、せん断力に対して帯筋が効かなくなるからなんです。
記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢5は床開口部の斜め補強筋についての記述です。
床開口部を補強する斜め補強筋は、上下の主筋の内側に配筋します。かぶり厚さを確保しつつ開口の隅を補強する位置ですね。
記述のとおりで、これは適当です。
フックは「浅く曲げるほど抜けやすいから余りを長く」と考えると整理しやすくなります。
角度が小さい(浅い)と余長は長く、角度が大きい(深い)と余長は短い、という関係です。
角度が小さいほど余長は長い、深く曲げるほど余長は短いとセットで覚えておけば、選択肢3のような大小の入れ替えに引っかからなくなるでしょう。
フックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど長くなるか、短くなるか。
短くなります。折曲げ角度が小さいほど余長は長く取ります。
鉄筋の折曲げ加工は、加熱して行うか常温で行うか。
常温(冷間)で行います。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
余長は折曲げ角度が大きいほど長くなる、と思い込みがちですが、これが一番危ない覚え方です。実際は逆で、折曲げ角度が小さいフックほど余長を長く取る必要があるんです。180度のフックは深く巻き込む分、余長が短くてもほどけにくいわけですね。