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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.36を解説、公衆災害防止対策

けんせつる

けんせつる

塗料の飛散を防ぐのに、集塵装置を付けるって正しいんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、公衆に対する危害又は迷惑を防止するための対策に関する問題です。正解は選択肢4。塗料の飛散には養生シートを使うべきで、集塵装置は粉じん用のため不適当です。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、工事現場の周りを通る人や近隣への危害、迷惑を防ぐための対策に関する問題なんです。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

塗料の飛散と聞くと「飛ぶものを吸い込めばいい」と集塵装置を選びがちですが、これが一番危ない考え方なんです。集塵装置は解体やはつりで出る粉じんを吸い込む機械です。霧状に舞う塗料を受け止めるなら、外部足場をメッシュシートなどで養生して飛散を抑えるのが正しい対策ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) くずやごみの飛散防止にダストシュートを設置するのは妥当
2 ○(適当) 見通し確保のため仮囲いコーナーにクリアパネルを設置するのは妥当
3 ○(適当) 騒音やコンクリート片の飛散防止に防音パネルを設置するのは妥当
4 ×(不適当) 塗料の飛散防止には養生シートを用いる。集塵装置は粉じん用

選択肢4は、塗料の飛散防止に集塵装置を使うとしている点が不適当です。集塵装置は粉じんを吸い込む機械で、霧状の塗料を抑える役目は果たさないんです。

この問題のポイント

この問題では、防ぎたいものと、それに合った対策が結びついているかが問われています。

カギになるのは「何を、どんな手段で防ぐのか」という組み合わせなんです。

くずやごみ、コンクリート片、塗料、それぞれ飛び方も性質も違います。だから対策も変える必要があるわけです。

ザックリ言えば、塗料のように霧になって舞うものは、シートで囲って受け止めるのが基本ということです。

選択肢1

選択肢1はダストシュートについての記述です。

高い階からくずやごみをそのまま落とすと、風に乗って飛び散ってしまいます。

そこで筒状のダストシュートを通して下まで導けば、飛散を防げるわけです。記述のとおりなので、これは適当です。

選択肢2

選択肢2は仮囲いのクリアパネルについての記述です。

仮囲いのコーナーは、歩行者と出入りする車両がぶつかりやすい死角になりやすいんです。

例えば角に透明なクリアパネルを入れておくと、お互いの姿が見えて事故を防げます。記述のとおりで、これは適当です。

選択肢3

選択肢3は防音パネルについての記述です。

解体作業では大きな音が出るうえ、コンクリート片が外へ飛ぶおそれもあります。

防音パネルで囲えば、騒音をやわらげながら破片の飛び出しも抑えられます。記述のとおりなので、これは適当です。

選択肢4

これが不適当な選択肢です。「塗料の飛散を防止するため、外部足場に集塵装置を設置した」とあります。

ここは混乱しやすいところですね。集塵装置は、はつりや切断で出る粉じんを吸い込むための機械なんです。

霧状に舞う塗料を受け止める役目は果たしません。塗料の飛散を防ぐなら、外部足場をメッシュシートなどで養生して囲うのが正しい対策ということです。

覚え方

公衆災害の対策は「防ぎたいもの」と「手段」をペアで覚えると整理しやすくなります。

粉じんは集塵装置、塗料の飛散は養生シートでした。舞うものは吸うか囲うかで使い分けるんです。

塗料の飛散はシートで囲う、集塵装置は粉じん用とセットで覚えておけば、選択肢4のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

外壁塗装で塗料の飛散を防ぐには、外部足場に何を設置するのが適当か。

メッシュシートなどの養生シートです。集塵装置は粉じん用なので適しません。

Q.

仮囲いのコーナー部分にクリアパネルを設置する目的は何か。

歩行者と車両などの見通しを確保し、出会い頭の事故を防ぐためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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