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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.35を解説、コンクリートの試験

けんせつる

けんせつる

調合管理強度の供試体って、現場で水中養生すればよかったんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、コンクリートの試験に関する問題です。正解は選択肢2。調合管理強度の供試体は標準養生で行うためです。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、コンクリートの試験に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

養生方法を取り違えているのが選択肢2なんです。調合管理強度の確認に使う供試体は標準養生(20℃の水中養生)で行うのが原則です。現場水中養生は構造体コンクリート強度の推定など、別の目的で使う養生方法だと勘違いしがちですが、ここは混同しないようにしておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 1回の圧縮強度試験の供試体は3個でよい
2 ×(誤り) 調合管理強度の供試体は標準養生。現場水中養生ではない
3 ○(正しい) 高流動コンクリートはスランプフロー試験で管理する
4 ○(正しい) 形が不均衡なときは別試料で試験をやり直す

選択肢2は、調合管理強度の供試体を現場水中養生すると説明している点が誤りです。調合管理強度の確認には標準養生を使うんです。

この問題のポイント

この問題では、試験の目的と養生方法が正しく結びついているかが問われています。

カギになるのは「何を確かめたい試験か」という目的なんです。目的が変われば、供試体の養生方法も変わるわけです。

調合管理強度は、レディーミクストコンクリートそのものの品質を確かめるための強度です。だから材料本来の力を引き出す標準養生で確認します。

標準養生は、温度20℃の水中で一定期間養生する方法です。ザックリ言えば、コンクリートの実力テストを一番条件のよい環境で行う、ということですね。

選択肢1

選択肢1は、1回の圧縮強度試験に使う供試体個数についての記述です。

1回の試験は、原則として3個の供試体の平均値で判定します。

例えば、同じ運搬車から採取した試料で3本の供試体を作り、その平均で強度を見るイメージですね。記述のとおりなので、これは適当です。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。「調合管理強度の試験に用いる供試体の養生方法は、現場水中養生とした」とあります。

ここは混乱しやすいところですね。調合管理強度の確認に使うのは標準養生のほうなんです。

現場水中養生は、現場の温度条件に近づけて、構造体コンクリートの強度を推定するときなどに使う方法です。目的が違うわけです。

選択肢3

選択肢3は、高流動コンクリートのスランプフロー試験についての記述です。

高流動コンクリートは流動性が高く、通常のスランプ値では管理しきれません。そこで、広がった直径を測るスランプフロー試験で管理します。

例えば、自己充填性が求められる打込み箇所で高流動コンクリートを使う場合がこれにあたります。記述のとおりなので、これは適当です。

選択肢4

選択肢4は、スランプ試験で形が不均衡になったときの対応についての記述です。

スランプコーンを引き上げた後、コンクリートが偏って形が崩れると、正しい値が測れません。

こうした場合は、別の試料で新たに試験をやり直すのが正しい対応なんです。記述のとおりなので、これは適当です。

覚え方

養生方法は「何を確かめたい試験か」で結びつけると整理しやすくなります。

材料そのものの品質を見る調合管理強度は標準養生、現場の状態に近づけたいときは現場養生です。

調合管理強度は標準養生、現場の強度推定は現場水中養生とセットで覚えておけば、選択肢2のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

調合管理強度の試験に用いる供試体の養生方法は何か。

標準養生(20℃の水中養生)です。現場水中養生ではありません。

Q.

1回の圧縮強度試験に用いる供試体の個数は何個か。

原則3個です。3個の平均値で判定します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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