けんせつる
工程計画って、最初に施工組織体系を全部決めちゃうものだっけ。
この記事の要点
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.31は、工程計画の検討に関する問題です。正解は選択肢4。
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.31は、工程計画の検討に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 敷地周辺の上下水道やガス等の公共埋設物を把握する |
| 2 | ○(正しい) | 揚重機の能力と台数による効率やコストへの影響を検討する |
| 3 | ○(正しい) | 敷地における騒音及び振動に関する法的規制を把握する |
| 4 | ×(誤り) | 最初に工種別の施工組織体系を全て明確にするのは実態に合わない |
選択肢4は、最初に施工組織体系を全て明確にすると言い切っている点が誤りです。組織体系は工事の進行に合わせて固めていくものなんです。
この問題では、工程計画を立てるときに何を把握するのかが問われています。
工程計画では、敷地の条件や周辺環境、揚重機の能力など、工事を組み立てるための前提条件を集めます。
ここで集める情報は、あくまで計画を立てるための材料です。
一方で、各工種の施工組織体系まで最初に全部固めるのは現実的ではありません。ザックリ言えば、工程計画は前提条件の把握が中心で、組織は後から具体化する、ということです。
選択肢1は公共埋設物の把握についての記述です。
敷地周辺の上下水道やガス管などの位置を事前に把握しておく必要があります。
例えば、掘削するときに埋設管を傷つけると大きな事故になります。工程計画で前提として押さえる事項なので、これは適当です。
選択肢2は揚重機の検討についての記述です。
使う揚重機の能力と台数によって、作業の効率やコストが変わります。
例えば、クレーンの台数が足りないと荷揚げ待ちで工程が止まります。検討すべき事項として正しいので、これは適当です。
選択肢3は騒音・振動の法的規制についての記述です。
敷地でどこまでの騒音や振動が許されるかは法的に決まっています。
例えば、住宅街では作業時間や使える機械が制限されます。前提として把握すべき事項なので、これは適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「工程上の主要管理項目を把握するため、最初に工種別の施工組織体系を全て明確にする」とあります。
ここは混乱しやすいところですね。施工組織体系は、工事が進むにつれて下請や職種が決まり、少しずつ具体化していくものなんです。
計画の最初の段階で全ての工種について組織まで決め切ることはできません。「最初に全て明確にする」という言い回しが実態と合わないということです。
工程計画は「前提条件を集める段階」と考えると整理しやすくなります。
埋設物、揚重機、法的規制などの条件を把握するのが中心です。
工程計画は前提条件の把握が中心、組織体系は後から具体化とセットで覚えておけば、選択肢4のような言い切りに引っかからなくなるでしょう。
工程計画の検討で、敷地周辺について把握しておくべき埋設物の例を挙げよ。
上下水道やガス等の公共埋設物です。
工種別の施工組織体系は、工程計画の最初に全て明確にできるか。
できません。組織体系は工事の進行に合わせて具体化していくものです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
工程計画で「最初に全てを明確にする」という言い回しが出たら、まず疑ってかかるとよいでしょう。施工組織体系は工事が進む中で具体化していくものなんです。選択肢4は最初に工種別の施工組織体系を全て明確にすると言い切っている点が現場の実態と合いません。