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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.26を解説、釘留め工法によるフローリングボード張り

けんせつる

けんせつる

根太に直接張るフローリングって、10mmの薄いやつでいいんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、釘留め工法によるフローリングボード張りに関する問題です。正解は選択肢1。根太張り工法では、厚さ10mmの単層フローリングは薄すぎるんです。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、釘留め工法によるフローリングボード張りに関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

根太張り工法は、下張りを使わず根太の上に直接フローリングを釘で留める方法なんです。根太の上に渡すには、ある程度の厚さがないと床がたわみます。厚さ15mm程度の単層フローリングを使うのが標準で、選択肢1の「厚さ10mm」は薄すぎる点が誤りなわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 根太張り工法は厚さ15mm程度の単層フローリングを用いる
2 ○(正しい) 隣接するボードの継手位置を離して割り付ける
3 ○(正しい) 下張り用床板に接着剤を波状に150g/m²程度塗り付ける
4 ○(正しい) 壁や敷居との取合いには板の伸縮に備えた隙間を設ける

選択肢1は、根太張り工法に厚さ10mmの単層フローリングを用いた点が誤りです。根太に直接張るには15mm程度の厚さが必要です。

この問題のポイント

この問題では、フローリングの張り方と、下地に合った厚さの選び方が問われています。

釘留め工法には、根太に直接張る根太張り工法と、下張りの上に張る工法があります。下地が違えば必要な板の厚さも変わるわけです。

ザックリ言えば、根太に直接渡すなら厚い板、下張りの上なら薄い板でよい、ということです。

ここは混同しやすいところですね。根太の上に薄い板を渡すと、根太と根太のあいだで床がたわみます。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「根太張り工法におけるフローリングボードは、厚さが10mmの単層フローリングボードを用いた」とありますが、厚さが足りません。

根太張り工法は、下張りを使わずに根太へ直接フローリングを釘留めします。そのため、根太と根太のあいだを渡せる厚さ15mm程度の単層フローリングを用います。

厚さ10mmでは薄すぎて、歩いたときに床がたわんでしまうわけです。

根太に直接張るには薄すぎる板を選んでいるため、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は継手位置の割付けについての記述です。

隣り合うボードの継手位置は、そろえずに離して割り付けます。継手が一直線にそろうと、その線に沿って弱くなり、目地も目立つためです。

例えば、れんが積みのように継手をずらして張りますね。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3は接着剤の塗布についての記述です。

下張り用床板にフローリングを張り付けるときは、接着剤を波状に150g/m²程度塗り付けます。波状に塗ることで、接着剤の逃げ場を確保しつつ密着させます。

標準的な塗布量と塗り方なので、これは適当です。

選択肢4

選択肢4は取合い部の隙間についての記述です。

壁、幅木、框、敷居とフローリングの取合いには、板の伸縮に備えた隙間を設けます。木は湿度で伸び縮みするため、隙間がないと突き上げて床が浮きます。

伸縮を逃がすための隙間なので、これは適当です。

覚え方

フローリングの厚さは「下地に直接か、下張りの上か」で決まります。

根太に直接渡す根太張り工法は厚さ15mm程度、下張りの上なら薄い板でよいわけです。

根太張りは厚さ15mm程度の単層フローリングと覚えておくと、選択肢1のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

根太張り工法では、おおむねどのくらいの厚さの単層フローリングを用いるか。

厚さ15mm程度です。根太に直接渡すため、ある程度の厚さが必要になります。

Q.

フローリングと壁・敷居の取合いに隙間を設けるのはなぜか。

板が湿度で伸縮するため、突き上げて浮くのを防ぐ隙間を確保するためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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