けんせつる
シリコーン系って紫外線に弱いんだっけ、強いんだっけ。
この記事の要点
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.14は、シーリング材に関する問題です。正解は選択肢3。シリコーン系は耐候性が高く、紫外線で変色しにくい材料です。
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.14は、シーリング材の種類ごとの性質に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ポリサルファイド系はムーブメントの大きい目地には好ましくない |
| 2 | ○(正しい) | ポリウレタン系は表面にべたつき等タックが残ることがある |
| 3 | ×(誤り) | シリコーン系は耐候性が高く、紫外線で変色しにくい。変色しやすいは誤り |
| 4 | ○(正しい) | アクリルウレタン系は高温多湿時に発泡のおそれがある |
選択肢3は、シリコーン系が紫外線により変色しやすいと言い切っている点が誤りです。シリコーン系は耐候性にすぐれ、紫外線に強い材料です。
この問題では、シーリング材の種類ごとの得意・不得意を取り違えていないかが問われています。
シーリング材は、目地の動き(ムーブメント)に追従して、雨水の浸入を防ぐ材料です。種類によって耐候性や仕上がりの性質が違います。
中でもシリコーン系は、耐候性・耐熱性にすぐれ、ガラスまわりなどに多く使われます。なぜかというと、紫外線や熱に強く、長持ちするからなんです。
ザックリ言えば、シリコーン系は屋外でも劣化しにくい優等生、ということです。ただし周辺を汚しやすいという別の弱点はありますね。
選択肢1はポリサルファイド系についての記述です。
ポリサルファイド系は、ムーブメントの大きい目地には向きません。動きの大きい目地には、追従性の高い変成シリコーン系などが使われます。
例えば、大きく伸縮するワーキングジョイントには別の材料を選ぶ、という形ですね。記述のとおりで適当です。
選択肢2のポリウレタン系も正しい記述です。
ポリウレタン系は、表面にべたつき(タック)が残ることがあります。ほこりが付きやすいので、塗装で仕上げる目地などに使われます。
表面にタックが残ることがあるという記述は適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「シリコーン系は紫外線により変色しやすい」とありますが、性質が逆になっています。
シリコーン系は耐候性が高く、紫外線に強い材料です。変色しにくいのが特長なんです。
ただし、周囲の仕上げ面に油分がにじみ出て汚れる「周辺汚染」を起こしやすいという弱点はあります。紫外線で変色しやすいという記述は誤りなので、選択肢3が不適当ということです。
選択肢4のアクリルウレタン系も正しい記述です。
アクリルウレタン系は、施工時の気温や湿度が高いと、硬化のときに発泡するおそれがあります。
例えば、真夏の蒸し暑い日に施工すると気泡が出やすいですね。発泡のおそれがあるという記述は適当です。
シリコーン系は、「耐候性は強いが周辺を汚す」とセットで覚えると整理しやすいです。
紫外線や熱には強いので変色しにくい。その代わり周辺汚染を起こしやすい、という二面性があります。
シリコーン系は紫外線に強く変色しにくい。弱点は周辺汚染と覚えると、選択肢3のひっかけに引っかからなくなるでしょう。
シリコーン系シーリング材は、紫外線に対して強いか弱いか。
強いです。耐候性が高く、紫外線で変色しにくい材料です。
ポリウレタン系シーリング材の表面に起きやすい現象は何か。
べたつき(タック)が残ることがあります。ほこりが付きやすくなります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
シリコーン系シーリング材は、耐候性・耐熱性にすぐれ、紫外線にも強いのが特長です。紫外線で変色しやすいと勘違いしがちですが、実際は逆なんです。むしろ耐候性のよさが売りの材料だと押さえておきましょう。