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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.13を解説、木材の性質の考え方

けんせつる

けんせつる

木材って乾くと強くなるんだっけ、弱くなるんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、木材の一般的な性質に関する問題です。正解は選択肢1。繊維飽和点以下では、含水率が減るほど強度は上がります。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、木材の一般的な性質に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

木材は、繊維飽和点より乾いた範囲では、含水率が減るほど強度が上がります。乾くと弱くなると勘違いしがちですが、これは逆なんです。乾くほど強くなると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 繊維飽和点以下では、含水率が減るほど強度は上がる。低下は誤り
2 ○(正しい) 繊維方向の圧縮強度は、繊維に直交する方向より高い
3 ○(正しい) 圧縮強度はけやき、ひのき、すぎの順に高い
4 ○(正しい) 辺材部分は心材部分より含水率が高い

選択肢1は、含水率の減少とともに強度が低下すると言い切っている点が誤りです。繊維飽和点以下では、乾くほど強度は上がります。

この問題のポイント

この問題では、木材の強度や水分の性質を取り違えていないかが問われています。

カギになるのが繊維飽和点です。これは、木材の細胞壁が水で満たされ、細胞の中の空洞には水がない状態をいいます。含水率でいうとおおむね30%前後です。

この点より乾いていく範囲では、細胞壁の水が抜けて組織が締まり、強度が上がっていきます。なぜかというと、水が抜けることで木の組織が緊密になるからなんです。

ザックリ言えば、繊維飽和点を下回ると、乾けば乾くほど木は強くなる、ということです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「繊維飽和点以下では、含水率の減少とともに強度が低下する」とありますが、関係が逆になっています。

繊維飽和点以下では、含水率が減るほど強度は上がります。

例えば、よく乾燥させた木材は、生木よりもしっかりして強いですね。記述は向きを取り違えているため不適当ということです。

選択肢2

選択肢2の繊維方向と直交方向の圧縮強度は正しい記述です。

木は繊維(木目)の方向に強く、その繊維に直交する方向には弱くなります。

例えば、割り箸は縦には折れにくく、横からの力には割れやすいですね。繊維方向のほうが圧縮強度が高いという記述は適当です。

選択肢3

選択肢3の樹種ごとの圧縮強度も正しい記述です。

けやきのような硬い広葉樹は強度が高く、すぎのような軟らかい針葉樹は強度が低めです。ひのきはその中間にあたります。

高い順にけやき、ひのき、すぎという並びは適当です。

選択肢4

選択肢4の辺材と心材の含水率も正しい記述です。

辺材は木の外側の若い部分で、水分を多く含みます。心材は中心の古い部分で、含水率が低めです。

外側の辺材のほうが含水率が高いという記述は適当ですね。

覚え方

木材の含水率と強度は、繊維飽和点を境にして考えると整理しやすいです。

繊維飽和点より乾いた範囲では、含水率が下がるほど強度が上がります。この向きが選択肢1のひっかけになっています。

繊維飽和点以下では、乾くほど(含水率が減るほど)木は強くなるとセットで覚えると、間違えにくくなるでしょう。

一問一答

Q.

繊維飽和点以下で含水率が減ると、木材の強度はどうなるか。

強度は上がります。乾くほど組織が締まって強くなります。

Q.

辺材と心材では、含水率が高いのはどちらか。

辺材です。外側の若い部分のほうが水分を多く含みます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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