けんせつる
建物を軽くしても、かかる地震力は変わらないんだっけ。
この記事の要点
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.10は、構造設計における荷重及び外力に関する問題です。正解は選択肢2。
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.10は、建築物の構造設計における荷重及び外力に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 普通コンクリートのRCの単位体積重量は24〜25kN/m³とする |
| 2 | ×(誤り) | 荷重を減じれば地震力も低減できる(地震力は重量に比例) |
| 3 | ○(正しい) | 有効な防風林がある場合、その方向の速度圧を1/2まで減らせる |
| 4 | ○(正しい) | 床用と大梁用で異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いてよい |
選択肢2は、荷重を減じても地震力は低減できないとしている点が誤りです。地震力は重量に比例するので、荷重を減らせば地震力も小さくなります。
この問題では、地震力と建物の重量の関係を取り違えていないかが問われています。
カギになるのは、地震力の決まり方です。地震力は、その階より上の重量に地震層せん断力係数を掛けて求めます。
つまり地震力は建物の重量に比例します。重量は固定荷重と積載荷重から計算されるので、これを減らせば地震力も減るんです。
ザックリ言えば、建物が軽いほど地震力は小さいということです。選択肢2はこの関係を否定しています。
選択肢1は固定荷重の単位体積重量についての記述です。
普通コンクリートを用いた鉄筋コンクリートの単位体積重量は、一般に24kN/m³から25kN/m³とします。
固定荷重を計算する際の基本的な数値ですね。記述のとおりなので、これは適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「建築物の固定荷重や積載荷重を減じても、かかる地震力は低減できない」とあります。
ここは混乱しやすいところですね。地震力は建物の重量に比例するので、固定荷重や積載荷重を減らせば地震力も低減できるんです。
例えば、屋上に重い設備をたくさん載せると、それだけ地震時に揺さぶられる力が大きくなります。荷重を減らせば地震力も減るので、記述は不適当ということです。
選択肢3は防風林による速度圧の低減についての記述です。
風を有効にさえぎる防風林がある場合、その方向の風による速度圧を1/2まで減らすことができます。
例えば、風上側に十分な防風林があると、風の影響がやわらぎますね。記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢4は積載荷重の使い分けについての記述です。
積載荷重は、計算する部材によって異なる値を用いてよいことになっています。床用、大梁・柱・基礎用、地震力用で値が変わります。
これは、広い範囲を支える部材ほど荷重が一度に最大になりにくいからです。記述のとおりなので、これは適当です。
地震力は「建物の重さ次第」と押さえると間違えにくくなります。
地震力は建物の重量に比例するので、軽くすれば小さくなります。
地震力は重量に比例、荷重を減じれば地震力も低減できると覚えておけば、選択肢2のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。
地震力は、建物の何に比例して大きくなるか。
建物の重量(固定荷重と積載荷重)に比例します。荷重を減らせば地震力も小さくなります。
積載荷重は、床用と大梁用で同じ値を用いなければならないか。
異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いることができます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
地震力と重量の関係を取り違えているのが選択肢2です。地震力は建物の重量に比例するので、固定荷重や積載荷重を減じれば地震力も低減できるんです。建物が軽いほど地震で揺さぶられる力は小さくなる、と押さえておきましょうね。