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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.2を解説、木造在来軸組構法

けんせつる

けんせつる

胴差って、屋根の垂木を受ける部材だっけ。それとも別の役割だっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、木造在来軸組構法に関する問題です。正解は選択肢2。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.2は、木造在来軸組構法に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

胴差を「垂木を受ける部材」と説明しているのが選択肢2の誤りです。胴差は2階の床の高さで通し柱の間をつなぎ、2階床梁を受ける横架材なんです。屋根の垂木を直接受けるのは母屋や棟木のほうだと押さえておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 洋小屋は垂直材・水平材・斜材を三角形に組んだトラス
2 ×(誤り) 胴差は2階床位置の横架材。垂木を直接受ける部材ではない
3 ○(正しい) 継手・仕口はボルトやかすがい等で存在応力を伝えるよう緊結する
4 ○(正しい) 横架材スパン中央付近の下側に耐力上支障のある欠込みを設けない

選択肢2は、胴差を垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝える部材と説明している点が誤りです。胴差は2階床位置の横架材なんです。

この問題のポイント

この問題では、木造の部材が「どこにあって何を受けるか」を取り違えていないかが問われています。

カギになるのは、胴差の位置です。胴差は2階建ての場合、1階と2階の境目あたりに水平にまわる部材なんです。

胴差は通し柱の途中をつなぎ、2階の床梁を受けます。屋根の垂木とは高さがまったく違いますね。

ザックリ言えば、胴差は「2階の床まわりの部材」、垂木を受けるのは「屋根まわりの母屋や棟木」ということです。

選択肢1

選択肢1は洋小屋についての記述です。

洋小屋は、陸梁・束・方杖などの垂直材・水平材・斜材を三角形に組み立てたトラス構造です。

三角形は変形しにくいので、大きなスパンを飛ばすのに向いています。記述のとおりなので、これは適当です。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。「胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるための部材である」とあります。

ここは混乱しやすいところですね。胴差は2階の床の高さで通し柱の間をつなぎ、2階床梁を受ける横架材なんです。

屋根の垂木を直接受けるのは、棟木や母屋といった屋根まわりの部材です。胴差は屋根荷重を受ける部材ではないので、記述は不適当ということです。

選択肢3

選択肢3は継手・仕口の緊結についての記述です。

構造耐力上主要な継手や仕口は、その部分に生じる力(存在応力)を確実に伝えられるように緊結します。

例えば、ボルト締め、かすがい打ち、込み栓打ちといった方法を使いますね。記述のとおりなので、これは適当です。

選択肢4

選択肢4は横架材の欠込みについての記述です。

大梁などの横架材は、スパン中央付近の下側に大きな引張力がかかります。ここに耐力上支障のある欠込みを設けると、断面が弱くなって折れやすくなるんです。

だからこの位置の欠込みは避けます。記述のとおりなので、これは適当です。

覚え方

木造の部材は「高さ(位置)」で整理すると間違えにくくなります。

胴差は2階の床まわり、垂木を受けるのは屋根まわりの母屋・棟木です。

胴差は2階床位置の横架材、垂木を受けるのは母屋・棟木とセットで覚えておけば、選択肢2のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

胴差は、建物のどのあたりにまわる横架材か。

2階の床の高さで通し柱の間をつなぐ位置にまわり、2階床梁を受けます。

Q.

屋根の垂木を直接受ける部材は何か。

母屋や棟木です。胴差ではありません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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