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令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 No.35を解説、ガス圧接継手の処置

けんせつる

けんせつる

圧接の不具合って、どこまで再加熱で直せて、どこから切り直しになるんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、ガス圧接継手の外観検査で不合格となった圧接部の処置に関する問題です。正解は選択肢4。偏心量の超過は再加熱では直せません。

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、鉄筋のガス圧接継手が外観検査で不合格となったときの処置に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

「とりあえず再加熱すれば直る」と勘違いしがちなんですが、不具合の種類で処置が分かれます。ふくらみの不足のように形の問題は再加熱・加圧で直せる一方、鉄筋中心軸の偏心量超過は再加熱では直せず、圧接部を切り取って再圧接するわけです。位置のずれは熱では戻せない、と押さえておくと混乱しませんね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ふくらみの直径・長さ不足は再加熱・加圧で修正する
2 ○(正しい) 片ふくらみが規定値超過なら切り取って再圧接する
3 ○(正しい) 圧接面のずれが規定値超過なら切り取って再圧接する
4 ×(誤り) 偏心量の超過は再加熱では直せず、切り取って再圧接する

選択肢4は、偏心量超過を再加熱して修正したとしている点が誤りです。偏心は切り取って再圧接します。

この問題のポイント

この問題では、不具合の種類ごとに、再加熱で直せるものと切り直すものを区別できているかが問われています。

つまずきやすいのは、不具合をひとくくりに「再加熱で直る」と考えてしまう点ですね。ここは混乱しやすいところです。

ふくらみの直径や長さの不足は、形だけの問題なので、もう一度加熱して加圧すれば所定の形に整えられます。

一方で、鉄筋の軸がずれる偏心量の超過や、圧接面のずれは、位置そのものの不具合です。熱を加えても位置は戻らないので、圧接部を切り取って再圧接するわけなんです。

選択肢1

選択肢1は、ふくらみの直径や長さが規定値に満たなかった場合の処置です。

ふくらみ不足は、もう一度加熱して加圧することで所定のふくらみに修正できます。

形を整えるだけなので、再加熱・加圧で対応できますね。記述のとおりで適当です。

選択肢2

選択肢2は、規定値を超える片ふくらみとなった場合の処置です。

片ふくらみは加熱状態が偏った結果で、形を整えるだけでは健全な継手になりません。

そのため圧接部を切り取って再圧接します。記述のとおりで適当です。

選択肢3

選択肢3は、圧接面のずれが規定値を超えた場合の処置です。

圧接面のずれは接合位置そのものの不具合なので、再加熱では直せません。

圧接部を切り取って再圧接します。記述のとおりで適当です。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。鉄筋中心軸の偏心量が規定値を超えたのに、再加熱して偏心を修正したとしています。

偏心は、鉄筋の軸どうしがずれている位置の不具合です。熱を加えても軸の位置はそろわないため、再加熱では直せません。

正しくは、圧接部を切り取って再圧接します。このため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

圧接部の処置は「形は再加熱、位置は切り直し」で整理すると分かりやすくなります。

ふくらみ不足のような形の問題は再加熱・加圧、偏心や圧接面のずれのような位置の問題は切り取って再圧接です。

偏心(位置のずれ)は再加熱で直らず切り取って再圧接と押さえておけば、選択肢4のひっかけに気づけるでしょう。

一問一答

Q.

ガス圧接部の鉄筋中心軸の偏心量が規定値を超えた場合、どう処置するか。

圧接部を切り取って再圧接します。再加熱では直せません。

Q.

ふくらみの直径や長さが不足していた場合、どう処置するか。

再加熱し加圧して所定のふくらみに修正します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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