ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和6年
  5. > No.17 給排水設備

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.17を解説、給排水設備

けんせつる

けんせつる

水道直結の「直圧」と「増圧」って、ポンプを使うのはどっちだっけ。

この記事の要点

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.17は、給排水設備に関する問題です。正解は選択肢2。増圧給水装置を直結するのは水道直結増圧方式です。

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.17は、給排水設備に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

水道直結方式には「直圧」と「増圧」があります。増圧給水装置(ポンプ)を直結するのは増圧方式で、直圧方式は本管の水圧をそのまま使い、ポンプは付けないんです。選択肢2は直圧方式の説明に増圧方式の中身が混ざっていますね。名前が似ているので取り違えやすいところです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 圧力水槽方式は給水圧力の変動が大きく停電時は給水不可
2 ×(誤り) 増圧給水装置を直結するのは増圧方式。直圧方式は本管圧をそのまま使う
3 ○(正しい) トラップの破封防止のため排水系統に通気管を設ける
4 ○(正しい) 中水道は排水を処理・再生し雑用水等に再利用する水道

選択肢2は、直圧方式の説明に「増圧給水装置を直結」を入れている点が誤りで、増圧装置を使うのは水道直結増圧方式です。

この問題のポイント

この問題では、給水方式の違いと、排水の基本的な仕組みが問われています。

特に水道直結の「直圧方式」と「増圧方式」は、名前が似ていて混同しやすいところですね。

水道直結直圧方式は、水道本管の圧力だけで建物に給水する方式です。ポンプを使わないため、上階まで届くかは本管の圧力しだいです。

一方の水道直結増圧方式は、引込み管に増圧給水装置(ポンプ)を直結し、圧力を高めて上階まで送ります。選択肢2は、この増圧方式の説明を直圧方式に当てはめてしまっているわけです。

選択肢1

選択肢1は圧力水槽方式についての記述です。

圧力水槽方式は、タンク内の空気を圧縮した圧力で給水します。使用量に応じて圧力が上下するため、給水圧力の変動が大きいんです。

またポンプで加圧するので、停電時には給水が期待できません。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。「水道直結直圧方式は、水道引込み管に増圧給水装置を直結し」とありますが、これは増圧方式の説明です。

直圧方式は、水道本管の圧力をそのまま利用するもので、増圧給水装置は使いません

増圧装置を直結するのは水道直結増圧方式のほうです。方式の中身が入れ替わっているため、選択肢2は不適当ということです。

選択肢3

選択肢3は通気管についての記述です。

排水トラップは、たまった水(封水)で下水の臭気をふさいでいます。排水時の圧力変動でこの封水が吸い出されると、破封してしまいます。

これを防ぐため、排水系統に通気管を設けて圧力を逃がすわけです。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

選択肢4は中水道についての記述です。

中水道は、排水を回収して処理・再生し、トイレの洗浄水などの雑用水に再利用する水道です。

飲み水ではない用途に水をまわすことで、水を有効利用するわけですね。記述のとおりなので適当です。

覚え方

水道直結は、「直圧はポンプなし、増圧はポンプあり」と覚えると間違えにくくなります。

増圧という名前のとおり、増圧方式が圧力を足すためにポンプを使うわけです。

水道直結直圧方式=本管圧をそのまま使う、増圧方式=増圧給水装置を直結するとセットで押さえておくと、選択肢2のような入れ替えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

増圧給水装置を引込み管に直結するのはどの給水方式か。

水道直結増圧方式です。水道直結直圧方式は本管の圧力をそのまま使い、ポンプは使いません。

Q.

排水トラップの破封を防ぐために設けるものは何か。

通気管です。排水系統の圧力変動を逃がし、封水が吸い出されるのを防ぎます。

令和6年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和6年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>