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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.42を解説、鋼製建具

けんせつる

けんせつる

くつずり裏のモルタルって、建具枠を付けた後に詰めるんだっけ、先に詰めるんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.42は、鋼製建具に関する能力問題です。四肢択二で、不適当なものは正解:選択肢1・4

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.42は、鋼製建具に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題は能力問題の四肢択二式なんです。4つの記述のうち、不適当なものを2つ選びます。

正解:選択肢1・4

鋼製建具の取付けでは、アンカーの間隔と、くつずり裏のモルタル詰めの順番が問われています。アンカーの中間部間隔900mmは広すぎで、実際は450mm程度ですね。くつずり裏のモルタルは枠を付けてからでは詰められないと勘違いしがちですが、取付け前に充填しておくのが現場の正しいやり方です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) アンカー中間部の間隔は450mm程度。900mm内外は広すぎる
2 ○(正しい) 取付け精度は対角寸法差を所定値以内に収める
3 ○(正しい) くつずりはステンレス製、表面はヘアライン仕上げ
4 ×(誤り) くつずり裏のモルタル詰めは枠取付けのに行う

選択肢1はアンカー中間部の間隔を900mm内外とした点が誤りで、450mm程度が正しいんです。選択肢4はくつずり裏のモルタル詰めを建具枠の取付け後に行った点が誤りで、取付け前に充填しておくのが正解です。

この問題のポイント

この問題では、鋼製建具を取り付けるときの寸法管理と、モルタル詰めの順番が問われています。

鋼製建具は、鉄でできたドアや枠のことです。重量があるので、しっかり固定し、後から動かない状態にしておく必要があります。

ザックリ言えば、アンカーは細かく留める、すき間は枠を付ける前に埋めておく、というのが基本ということです。では、各選択肢を確認しましょう。

選択肢1

これが不適当な選択肢の一つです。「アンカーは枠の両端を固定して、中間部を900mm内外の間隔とした」とありますが、ここが誤りなんです。

アンカーは建具枠を躯体に固定する金物です。間隔が広いと、枠が反ったりがたついたりします。

中間部の間隔は450mm程度とするのが標準です。900mmでは間隔が広すぎるため、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は取付け精度についての記述です。

枠が平行四辺形にゆがむと、戸がきちんと閉まりません。そこで枠の対角線の長さの差を測って、ゆがみを管理します。

対角寸法差を所定の値以内に収めるという記述は、精度管理の考え方として適当です。記述のとおりですね。

選択肢3

選択肢3はくつずりについての記述です。

くつずりは、出入口の床部分に付く水平の見切り材です。人が踏む場所なので、錆びにくく丈夫なステンレス製がよく使われます。

表面のヘアライン仕上げは、細い筋目を付けた一般的な仕上げです。よってこの記述は適当です。

選択肢4

これがもう一つの不適当な選択肢です。「くつずり裏面のモルタル詰めは、建具枠の取付け後に行った」とありますが、これも誤りなんです。

くつずりの裏には空洞ができます。ここを空のままにすると、踏んだときに沈んだり音が出たりします。

枠を取り付けた後では、裏側のすき間にモルタルを詰めにくくなります。なぜかというと、奥まで手が届かなくなるからですね。

そのためくつずり裏のモルタルは、建具枠を取り付けるに充填しておきます。順番が逆なので、選択肢4は不適当ということです。ここは混乱しやすいところですね。

覚え方

鋼製建具は、「アンカーは細かく」「モルタルは先に詰める」の2点で整理できます。

中間アンカーは450mm程度、くつずり裏のモルタルは枠を付ける前、と押さえておきましょう。

アンカー中間部は450mm程度、くつずり裏モルタルは取付け前とセットで覚えると、選択肢1・4のような引っかけに強くなるでしょう。

一問一答

Q.

鋼製建具枠の中間部アンカーは、おおよそ何mm間隔で留めるか。

450mm程度です。900mmでは間隔が広すぎます。

Q.

くつずり裏面のモルタル詰めは、建具枠の取付け前と後のどちらで行うか。

取付け前に充填します。取付け後では裏のすき間に詰めにくくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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