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令和4年度(前期)2級建築施工管理技士 No.40 を解説、鉄骨の建方

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令和4年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.40 は、鉄骨の建方に関する能力問題です。この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを2つ選びます。

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この問題のポイント

鉄骨建方の段取りと道具の扱いを問うものです。玉掛けワイヤロープの状態判断、仮ボルトの本数の決め方や扱いが並びます。

引っかけの核心は2点です。キンク(よじれ)が生じたワイヤロープを直して使うとした記述と、建方の仮ボルトをそのまま本締めに転用するとした記述、この2つが安全と品質の決まりに反します。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1・4(不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) キンクしたワイヤは直さず廃棄する。直して使うとした点が不適当
2 ○(適当) 仮ボルトの本数を、建方中に受ける外力に対して検討して決めるのは正しい
3 ○(適当) 油の付いた高力ボルトは油を除去してから使う。締付け管理のため正しい
4 ×(不適当) 仮ボルトは本締めに転用しない。本締めには新しい高力ボルトを使う

選択肢1はキンクを直して使うとした点、選択肢4は仮ボルトを本締めに転用した点が不適当です。

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選択肢1・4のポイント(ここが不適当)

選択肢1はワイヤロープの状態判断が誤りです。玉掛け用ワイヤロープにキンク(よじれて折れ曲がった状態)が生じると、内部の素線が局部的に傷み、強度が大きく落ちます。曲がりを手で戻しても素線の傷は残るので、元の強度には戻りません。だからキンクしたものは直さず廃棄します。直して使い続けると、つり荷の最中に切れて重大災害につながります。

選択肢4は仮ボルトの役割の取り違えです。仮ボルトは、建方の途中で部材を仮に固定し、位置を合わせるためのボルトなんです。本接合に使う高力ボルトとは品質管理の前提が違い、仮ボルトは繰り返し使われて初期張力も保証されていません。そのため仮ボルトをそのまま本締めに転用してはならず、本締めには新しい高力ボルトを使います。

残る選択肢2の仮ボルト本数を外力で検討する考え方、選択肢3の油を除去してから締める扱いは、いずれも正しい記述です。

覚え方

  • キンクしたワイヤは直さず廃棄(戻しても強度は回復しない)
  • 仮ボルトは本締めに転用しない。本締めは新しい高力ボルト
  • 仮ボルト本数は建方中の外力を検討して決める
  • 高力ボルトは油を除去してから締める

理解度チェック

Q.

玉掛け用ワイヤロープにキンクが生じたら、どう扱うか。

直さず廃棄します。よじれを戻しても素線の傷が残り、強度が回復しないためです。

Q.

建方に使った仮ボルトを、本締めに使ってよいか。

使ってはいけません。本締めには新しい高力ボルトを用います。仮ボルトは品質管理の前提が異なります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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