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令和4年度(前期)2級建築施工管理技士 No.31 を解説、工事現場における材料の保管

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令和4年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.31 は、工事現場における材料の保管に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、袋詰めセメント・型枠用合板・長尺ビニル床シート・鉄筋といった材料ごとに、品質を落とさない保管方法を問うものです。各材料が何によって傷むか(湿気・直射日光・変形)を押さえているかが軸になります。

引っかけの核心は1点、セメントを「風通しのよい倉庫」に置くという記述です。一見よさそうな風通しが、湿気を吸って固まるセメントには逆効果になる、という性質を知っているかどうかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 袋詰めセメントを風通しのよい倉庫に保管とした点が誤り(防湿できる倉庫に保管)
2 ○(正しい) 型枠用合板は直射日光を避けシートを掛けて保管
3 ○(正しい) 長尺ビニル床シートは屋内の乾燥した場所に縦置き
4 ○(正しい) 鉄筋は角材間に渡し置きシートを掛けて保管

選択肢1は袋詰めセメントを風通しのよい倉庫に保管するとした点が不適当で、湿気を防げる場所に保管します。

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選択肢1のポイント(ここが誤り)

セメントは空気中の水分を吸うと、まだ練る前なのに少しずつ水和反応が始まってしまいます。これが進むと粉が固まって(風化して)、本来の強度が出なくなります。

ここで「風通しのよい倉庫」に置くと、外気が出入りするぶん湿った空気にも触れやすくなり、かえって吸湿が進みます。木材を乾かす感覚で風通しを選ぶと、セメントでは逆効果になるわけです。

そのため袋詰めセメントは、湿気の少ない防湿された倉庫に、床から上げて積み、なるべく早く使い切るように保管します。風通しよりも湿気を断つことを優先します。

選択肢1は良かれと思って風通しを選んでいますが、吸湿で品質が落ちるため不適当になります。

覚え方

  • 袋詰めセメントは湿気を断って保管(風通しより防湿を優先)
  • 長尺ビニル床シートは屋内の乾燥した場所に立てて(縦置き)保管
  • 型枠用合板は直射日光を避けてシートで覆う

理解度チェック

Q.

袋詰めセメントを風通しのよい倉庫に保管してよいか。

適切ではありません。セメントは湿気を吸って固まり強度が落ちるため、風通しよりも防湿を優先し、湿気の少ない倉庫に床から上げて保管します。

Q.

長尺のビニル床シートはどのように保管するか。

屋内の乾燥した場所に立てて(縦置きで)保管します。横に寝かせて重ねると下のシートが変形しやすいためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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