ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和4年
  5. > No.11 コンクリート

令和4年度(後期)2級建築施工管理技士 No.11 を解説、コンクリートの性質

令和4年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.11 は、コンクリートに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 引張強度と圧縮強度の関係
  2. コンクリートと鉄筋の線膨張係数
  3. 中性化のしくみ
  4. 火熱に対する性質

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

コンクリートは燃えませんが、長時間高い熱を受けると組織が変化し、強度が落ちるんです。

選択肢4は長時間火熱を受けても変質しないとしていますが、高温では脱水や分解が進んで変質するので誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 引張強度は圧縮強度に比べて著しく小さい
2 ○(正しい) 常温の線膨張係数は鉄筋とほぼ等しい
3 ○(正しい) 炭酸ガス等の浸透で徐々に中性化する
4 ×(誤り) 不燃だが、長時間の火熱で変質する

選択肢4は火熱で変質しないとした点が誤りで、長時間の高温で強度低下など変質が生じます。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

コンクリートは不燃材料で、すぐに燃え出すことはありません。しかし高温に長時間さらされると、内部の水分が失われ、組織が分解していきます。

その結果、ひび割れや強度低下が起こり、構造体としての性能が下がります。これが火害です。

ザックリ言えば、不燃=変質しない、ではないということで、長時間の火熱では変質するのが正しい理解です。

覚え方

  • コンクリートは不燃だが長時間の火熱で変質する
  • 引張強度は圧縮強度よりずっと小さい
  • 線膨張係数は鉄筋とほぼ同じ

一問一答

Q.

コンクリートは長時間火熱を受けても変質しないか。

変質します。高温で脱水・分解が進み強度が低下します。

令和4年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和4年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>