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令和3年度(後期)2級建築施工管理技士 No.41 を解説、タイル後張り工法

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令和3年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41 は、タイル後張り工法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを2つ選びます(応用能力問題)。

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この問題のポイント

後張りの各工法について、密着張りの張り進め方向、改良積上げ張りの一日の高さ、モザイクタイルのたたき押え、改良圧着張りの塗付け面積が並びます。2つの不適当肢を選ぶ問題です。

核心は、密着張りはタイルがずり落ちないよう上から下へ張り進める点と、張付けモルタルは乾く前に張り終えるため一度に塗る面積を絞る点です。方向と面積の数値を逆・過大にした肢を見抜きます。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1・4(最も不適当な2つの記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 密着張りは上部から下部へ張るもので、下部から上部へ張り進めるとした点が誤り
2 ◯(正しい) 改良積上げ張りの一日の張付け高さを1.5m程度に抑える取扱いで正しい
3 ◯(正しい) モザイクタイルのたたき押えを目地に張付けモルタルが盛り上がってくるまで行う取扱いで正しい
4 ×(誤り) 改良圧着張りの一回の塗付け面積は2m²程度とするもので、3m²としたのは広すぎで誤り

選択肢1は密着張りを下から上へ張るとした点、選択肢4は塗付け面積を3m²と広く取った点で、いずれも実際と食い違っています。

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選択肢1・4のポイント(ここが不適当)

密着張り(ヴィブラート工法)は、張付けモルタルにタイルを当て、振動工具で押し込んで圧着していく工法です。

これを上から下へ張り進めると、先に張った上のタイルが下のタイルの落下を押さえる形になり、安定します。逆に下から張ると、まだ固まらないモルタルの上で上のタイルの重みが下へかかってずり落ちるため、密着張りでは上から下が原則なんです。選択肢1はこれが逆になっています。

張付けモルタルは、塗ってから時間が経つと表面が乾いて接着力が落ちます。そのため、一度に塗り広げる面積は乾く前に張り終えられる範囲に絞ります。改良圧着張りの目安は2m²程度かつ60分以内です。

選択肢4の3m²はこの目安より広く、張り終える前にモルタルが乾いて接着不良を招くおそれがあるため不適当になります。

覚え方

  • 密着張り=上部から下部へ張る(下から張るとずり落ちる)
  • 改良圧着張りの一回の塗付け面積=2m²程度・60分以内に張り終える
  • 改良積上げ張りの一日の張付け高さ=1.5m程度

理解度チェック

Q.

密着張りはどの方向へ張り進めるのが原則か。

上部から下部へ張り進めます。先に張った上のタイルが下を押さえて安定し、下から張ると上の重みでずり落ちるためです。

Q.

改良圧着張りで張付けモルタルを一度に塗り広げる面積を絞るのはなぜか。

塗ってから時間が経つと表面が乾いて接着力が落ちるためです。乾く前に張り終えられるよう、2m²程度かつ60分以内に抑えます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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