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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.30 を解説、塗装工事

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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.30 は、塗装工事に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、塗装の段取りと道具の選び方を横断で問うものです。少量の現場調色、見上げ部の研磨紙ずりの省略、クリヤラッカー下塗りのウッドシーラー、そして厚膜塗装の吹付け方法が並びます。

引っかけの核心は1点、厚い膜をつくる塗装にどの吹付け機を使うかです。空気で霧化するエアスプレーと、塗料を高圧で押し出すエアレススプレーの使い分けが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 上塗り塗料が少量なら、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色できるので正しい
2 ◯(正しい) エマルションペイント塗りの見上げ部分は研磨紙ずりを省略できるので正しい
3 ◯(正しい) クリヤラッカー塗りの下塗りには、木地に吸い込ませるウッドシーラーを用いるので正しい
4 ×(誤り) 高粘度・高濃度の厚膜塗装をエアスプレーで吹いた点が誤り。厚膜は高圧で押し出すエアレススプレーで吹く

選択肢4は、厚い膜をつくる塗装をエアスプレーで吹くとした点が誤りで、正しくは高圧で塗料を押し出すエアレススプレーを使います。

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選択肢4のポイント(ここが誤り)

吹付け塗装の機械は、大きく2種類あります。エアスプレーは圧縮空気の流れで塗料を細かい霧にして吹きます。エアレススプレーは塗料そのものをポンプで高圧にし、空気を使わずノズルから押し出して霧化します。

厚膜塗装は、高粘度・高濃度の塗料を一度に厚く付けるのが目的です。粘りの強い塗料は、空気で霧化するエアスプレーでは細かくなりにくく、シンナーで薄めないと吹けません。薄めれば当然、膜は厚くなりません。

エアレススプレーなら、塗料を薄めずに高圧で押し出すので、粘度の高い塗料を厚く一度に吹き付けられます。だから厚膜塗装にはエアレスが適するわけです。

選択肢4は、薄塗り仕上げ向きのエアスプレーで厚膜を吹いたとする点が誤りなんです。名前が似ているので逆にしないようにしましょうね。

覚え方

  • 厚膜塗装はエアレススプレー(高圧で薄めず厚く吹く)
  • エアスプレー=空気で霧化、薄塗り仕上げ向き
  • クリヤラッカーの下塗りはウッドシーラー/見上げ部は研磨紙ずり省略可

理解度チェック

Q.

高粘度・高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアスプレーとエアレススプレーのどちらで吹き付けるか。

エアレススプレーです。塗料を薄めずに高圧で押し出すため、粘度の高い塗料を一度に厚く吹き付けられます。

Q.

エアスプレーとエアレススプレーの霧化のしくみは、どう違うか。

エアスプレーは圧縮空気で塗料を吹き飛ばして霧化します。エアレススプレーは塗料自体を高圧にしてノズルから押し出して霧化し、空気を使いません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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