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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.31 を解説、ビニル床シートの熱溶接工法

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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.31 は、ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、ビニル床シートを熱溶接で継ぐときの一連の手順を横断で問うものです。幅木部への巻上げ接着剤、継目の溝形状と溝切り深さ、溶接時の加熱温度、余盛りの削り取り時期が並びます。

引っかけの核心は1点、溶接の加熱温度です。シートと溶接棒を溶かして一体化させる温度として、高すぎる値が混ぜてあるかどうかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 幅木部への巻上げは、ゴム系のニトリルゴム系接着剤で張り付けるので正しい
2 ◯(正しい) 継目の溝はV字形(またはU字形)とし、シート厚さの2/3程度まで溝切りするので正しい
3 ×(誤り) 記述の温度が高すぎる点が誤り。シートが焦げない適温で溶融させる必要がある
4 ◯(正しい) 溶接後は完全に冷却してから余盛りを削り取り、平滑に仕上げるので正しい

選択肢3は、溶接の加熱温度を適温より高く設定した点が誤りで、温度が高すぎるとシートが焦げて継目の品質が落ちます。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

熱溶接工法は、シートの継目にV字またはU字の溝を切り、そこへ溶接棒を当てて熱風で溶かし、シートと溶接棒を一体化させて継ぐ方法です。溝の深さはシート厚さの2/3程度までとします。

溶かすための温度には、ちょうどよい範囲があります。低すぎれば溶接棒が十分に溶けず融着不良になり、高すぎればビニルシートが焦げて変質し、継目が変色したりもろくなったりします。

選択肢3は、この適温を超える高すぎる温度で加熱溶融したとしている点が誤りです。温度の数字を見たら、高すぎないかを疑うのがコツですね。

溶接が終わったら、余盛り(盛り上がった溶接棒)はすぐ削らず、完全に冷えてから削り取って平滑に仕上げます。熱いうちに削ると、固まりきっていない部分までえぐれてしまうためです。

覚え方

  • 熱溶接の加熱温度は適温で。高すぎるとシートが焦げる
  • 継目はV字・U字に、シート厚の2/3程度まで溝切り
  • 余盛りの削り取りは完全に冷却してから

理解度チェック

Q.

ビニル床シートの熱溶接で、加熱温度を高くしすぎるとどうなるか。

シートが焦げて変質し、継目が変色したりもろくなったりします。適温で溶融させる必要があります。

Q.

溶接の余盛りは、いつ削り取るか。

溶接部が完全に冷却してから削り取ります。熱いうちに削ると固まりきっていない部分までえぐれ、平滑に仕上がらないためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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