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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.40 を解説、コンクリートの試験

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.40 は、コンクリートの試験に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スランプの測定値の取り方
  2. スランプ試験を追加で行う場面
  3. 1回の圧縮強度試験の供試体の個数
  4. 受入検査の検査ロットの構成

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

スランプ試験は、コーンを引き上げてコンクリートがどれだけ「下がったか」を測るものなんです。何を測っているのかを取り違えやすいところですね。

選択肢1は平板から最頂部までの高さをスランプの測定値とするとしていますが、これは違います。正しくはコーンを抜く前の高さから、下がった量(沈下量)を測るんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) スランプは最頂部までの高さではなく、下がった量(沈下量)を測る
2 ◯(正しい) 打込み中に品質変化が認められた場合にもスランプ試験を行う
3 ◯(正しい) 1回の圧縮強度試験の供試体の個数は3個
4 ◯(正しい) 受入検査は3回の試験で1検査ロットを構成する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

スランプ試験は、スランプコーンという円すい台の型枠にコンクリートを詰め、それをそっと真上に引き抜いて、コンクリートが自重でどれだけ崩れ下がるかを測る試験です。

測定値は、コーンを抜く前の高さ(300mm)を基準にして、抜いたあとに頂上がどれだけ下がったか、その下がった量を読み取ります。これがスランプ値で、軟らかいほど大きくなるんです。

選択肢1は「平板からコンクリート最頂部までの高さ」をスランプ値としていますが、それでは残った高さを測っていることになり、意味が逆です。測るのは残りの高さではなく、下がった量なんです。

例えば、抜いたあと頂上が80mm下がっていればスランプ8cm、という読み方をします。平板から頂上までの高さ(残り220mm)を読むわけではありません。

ザックリ言えば、スランプは残った高さではなく下がった量、ということです。

覚え方

  • スランプの測定値=コーンを抜いて下がった量(沈下量)
  • 1回の圧縮強度試験の供試体=3個
  • 受入検査は3回の試験で1検査ロット

一問一答

Q.

スランプ試験のスランプの測定値は、何を測った値か。

スランプコーンを引き上げた後に、コンクリートの頂上が下がった量(沈下量)です。平板から最頂部までの残り高さではありません。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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