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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.21 を解説、型枠の存置

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.21 は、型枠の存置に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. せき板を取り外せる圧縮強度の考え方
  2. 柱と壁のせき板の最小存置期間
  3. 梁下の支柱の最小存置期間
  4. 柱のせき板を外せる圧縮強度の基準

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

型枠の存置は、コンクリートにどれだけ力がかかる場所かでルールが変わるんです。ここを「型枠は全部同じ」と思い込むと間違えます。

選択肢1は梁下と梁側のせき板を取り外せる圧縮強度を同じとしていますが、梁下は支保工の扱いで荷重を支え続けるため、梁側より長く必要になります。正しくは梁下と梁側で異なるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) せき板を外せる圧縮強度は、梁下と梁側で異なる
2 ◯(正しい) 柱と壁のせき板の最小存置期間(材齢)は同じ
3 ◯(正しい) 梁下の支柱の最小存置期間を材齢で定める場合は28日
4 ◯(正しい) 柱のせき板を外せる圧縮強度は5N/mm²以上

選択肢1のポイント(ここが誤り)

型枠は、せき板と支保工に分けて考えるのが基本です。せき板はコンクリートの側面を押さえる板、支保工はその重さを下から支える柱です。

梁側のせき板は、固まったコンクリートの形を保つだけなので、比較的早く外せます。横向きの力にしか抵抗していないからです。

ところが梁下は、コンクリート自身の重さや上に乗る荷重を支え続けています。だから梁側より高い強度になるまで外せません。

例えば、梁側は固まったらすぐ外せても、梁下の支柱を早く外すと梁がたわんでしまいます。ここは混乱しやすいところですね。

ザックリ言えば、横を押さえるだけの梁側と、重さを支える梁下は別扱い、ということです。

覚え方

  • せき板(梁側・柱・壁)=形を保つだけ=早く外せる
  • 梁下=支保工扱い=荷重を支える=長く必要
  • 柱のせき板を外せる圧縮強度=5N/mm²以上

一問一答

Q.

せき板を取り外せるコンクリート圧縮強度は、梁下と梁側で同じか。

異なります。梁下は荷重を支える支保工の扱いで、梁側のせき板より高い強度になるまで外せません。梁側は形を保つだけなので早く外せます。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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