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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.20 を解説、型枠工事

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.20 は、型枠工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 埋込み金物・ボックス類の取付け
  2. 梁の側型枠・底型枠の寸法の取り方
  3. 柱型枠の控えの取り方
  4. コーン付きセパレーターの使用

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

梁の型枠は、側面の板と底の板で受け持つ寸法が違うんです。ここを取り違えると寸法が合わなくなりますね。

選択肢2は梁の側型枠の寸法をスラブ下の梁せいとしたとしていますが、これが不適当で、梁の側型枠はスラブ厚を除いた高さで加工するのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 埋込み金物・ボックス類はせき板に堅固に取り付ける
2 ×(誤り) 梁の側型枠はスラブ厚を除いた高さ、底型枠が梁幅で加工する
3 ◯(正しい) 柱型枠は梁・壁型枠取付け前にチェーンで控えを取る
4 ◯(正しい) 直接塗装仕上げのためコーン付きセパレーターを使用する

選択肢2のポイント(ここが誤り)

梁の型枠は、底の板(底型枠)と、両側の板(側型枠)からできています。それぞれが受け持つ寸法は違います。

底型枠は、梁の幅をそのまま受け持ちます。だから底型枠の寸法は梁幅で加工するのが正しいです。

一方、側型枠は梁の高さ方向を受け持ちますが、梁の上にはスラブ(床版)がつながって一体になります。そのため側型枠は、梁せいからスラブ厚を除いた高さで加工します。

例えば、側型枠をスラブ下の梁せいいっぱいで作ってしまうと、スラブと取り合う部分でぶつかってうまく納まりません。だから選択肢2の寸法の取り方は不適当です。

ザックリ言えば、側型枠はスラブ厚を引いた高さ、底型枠は梁幅、ということです。

覚え方

  • 梁の側型枠=スラブ厚を除いた高さで加工
  • 梁の底型枠=梁幅で加工
  • 柱型枠=梁・壁取付け前にチェーンで控えを取る

一問一答

Q.

梁の側型枠の高さは、どの寸法で加工するのが正しいか。

梁せいからスラブ厚を除いた高さで加工します。スラブと一体になる分を引くためで、スラブ下の梁せいいっぱいで作るのは不適当です。底型枠は梁幅です。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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