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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.45 を解説、コンクリートの打込み・締固め

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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.45は、コンクリートの打込み・締固めに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、コンクリートを打ち込んで固める一連の作業(沈みひび割れ対策のタンパー、内部振動機の加振、打込みから打設までの時間、打継ぎ面の処理)の基本を横断で問うものです。それぞれに守るべき手順や数値の決まりがあります。

なかでも引っかけの核心は1点、練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温で変わることです。外気温20℃を「余裕がある」と読んで150分まで許されると思い込むと引っかかります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) スラブの沈みひび割れは凝結前にタンパーでたたき締めて防ぐのが適切な処置
2 ◯(正しい) 内部振動機の加振は1箇所当たり5〜15秒程度が目安で、15秒程度は妥当な範囲
3 ×(誤り) 外気温20℃(25℃未満)なら練混ぜ開始から打込み終了までは120分以内としなければならない。150分とした点が誤り
4 ◯(正しい) 打継ぎ面はぜい弱な層を取り除き健全なコンクリートを露出させるのが正しい処理

選択肢3の「150分」が誤りで、外気温が25℃未満のときの限度は120分です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

練り混ぜたコンクリートは、時間がたつほどスランプが低下し、流動性や打込みやすさが落ちていきます。気温が高いほど、この低下は速く進むわけです。

そこで練混ぜ開始から打込み終了までの時間に上限が定められています。外気温が25℃未満のときは120分以内、25℃以上のときは90分以内が原則です。限度を超えたコンクリートを打ち込むと、充填不良や打継ぎの一体性低下を招くためです。

選択肢3は外気温20℃の条件です。20℃は25℃未満なので限度は120分であり、記述の「150分」はこれを超えています。気温が低いほど時間に余裕があると感じやすいですが、25℃未満でも上限は120分であって、150分まで延ばしてはならない点が誤りなんです。

覚え方

  • 練混ぜ〜打込み終了の限度=25℃未満は120分・25℃以上は90分
  • 外気温20℃は25℃未満なので120分(150分は超過)
  • 内部振動機の加振=1箇所5〜15秒程度/沈みひび割れはタンパーでたたき締め

理解度チェック

Q.

外気温20℃のとき、練混ぜ開始から打込み終了までの時間の限度は何分か。

120分です。外気温25℃未満は120分、25℃以上は90分が原則で、20℃は25℃未満なので120分が上限です。150分は超過になります。

Q.

気温が高いほど、練混ぜから打込みまでに許される時間が短くなるのはなぜか。

気温が高いほどコンクリートのスランプ低下や凝結が速く進み、打込みやすさが早く失われるためです。だから25℃以上は90分と短く定められています。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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