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平成29年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.39は、親杭横矢板工法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
過去問本命2級建築施工管理技士 第一次検定 問題解説集
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この問題は、山留めの代表である親杭横矢板工法の特徴と施工を問うものです。背面地山を削る余掘りの深さ、横矢板の設置時期、適さない地盤、そして親杭の根入れ部の性質が並びます。
なかでも引っかけの核心は1点、親杭横矢板工法の根入れ部には矢板がなく、連続した壁にならないことです。根入れ部まで連続した止水壁ができると思っていると引っかかります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ◯(正しい) | 矢板背面の地山を削る深さは矢板厚+埋戻し余掘り厚程度までとする |
| 2 | ◯(正しい) | 矢板は取付け可能な深さまで掘削完了した箇所から速やかに設置する |
| 3 | ◯(正しい) | 著しく軟弱な粘土・シルトや地下水位の高い地盤には適さない |
| 4 | ×(誤り) | 親杭を床付け面より下に打設して根入れ部の連続性を確保し受働抵抗面積を大きくできるとした点が誤り。根入れ部には矢板がなく連続性・止水性はない |
選択肢4の「根入れ部の連続性を確保できる」という記述が誤りで、親杭横矢板工法の根入れ部に連続した壁はありません。
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親杭横矢板工法は、H形鋼などの親杭を一定間隔で打ち込み、掘り下げながら親杭と親杭の間に横矢板を差し込んでいく山留めです。
横矢板を入れるのは掘削した範囲だけです。床付け面より下の根入れ部には横矢板を入れず、親杭だけが地中に残ります。つまり根入れ部は親杭が飛び飛びに並ぶだけで、壁としてはつながっていません。
そのため根入れ部は連続した壁にならず、止水性もありません。地下水を遮る働きが弱いので、地下水位の高い地盤や軟弱な粘土・シルトには適さないわけです。
選択肢4は、親杭を深く打てば根入れ部の連続性が確保され受働抵抗面積を大きくできるとしています。連続した壁が存在しない以上、面でまとまった受働抵抗が生まれるわけではなく、この点で誤りなんです。
親杭横矢板工法は、根入れ部の連続性や止水性をもつか。
もちません。根入れ部には横矢板を入れず親杭だけが残るため、壁がつながらず連続性も止水性もありません。
親杭横矢板工法が地下水位の高い地盤に向かないのはなぜか。
横矢板が連続した止水壁にならず、地下水を遮れないためです。出水しやすい地盤では別の山留め工法を選びます。
テキスト本命2級建築施工管理技士 第一次検定 基本テキスト
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出典
※ この記事の確認日:2026年6月(平成29年現在の出題に基づく)
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