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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.89 を解説、ガラス工事

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.89 は、外部に面するサッシのガラス工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. セッティングブロックの役割
  2. エッジクリアランスの確保
  3. シーリング(湿式)の納め
  4. 複層ガラスの取付け方法

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

複層ガラスは中の空気層を守らないと曇ってしまうんです。だから外部では特に、水が入らない取付け方を選ぶ必要があります。

選択肢4は複層ガラスをグレイジングチャンネルで取り付けるとしていますが不適です。外部の複層ガラスはシーリングやガスケットなど水密性の高い方法で取り付けるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) セッティングブロックでガラス下端を支持する
2 ◯(正しい) エッジクリアランスを確保して納める
3 ◯(正しい) シーリング(湿式)でガラスを固定し止水する
4 ×(誤り) 外部複層ガラスはシーリングやガスケットで取り付ける

選択肢4のポイント(ここが誤り)

複層ガラスは、2枚のガラスの間に乾燥空気の層をはさんだガラスです。この空気層に水分が入ると、内側が結露して曇ってしまうんです。

グレイジングチャンネルは、ガラスのまわりにはめ込む乾式のゴム状部材です。手軽ですが、水密性や耐久性はそれほど高くありません。

外部に面する複層ガラスは、雨や風にさらされます。乾式のグレイジングチャンネルでは止水が不十分で、空気層に水が入る心配があるんです。

だから外部の複層ガラスは、シーリングのような湿式や、水密性の高いガスケットで取り付けます。選択肢4はこの点で不適当です。

ザックリ言えば、外部の複層ガラスは乾式チャンネルでなく水密性の高い方法で取り付ける、ということです。

覚え方

  • 外部の複層ガラス=シーリングやガスケットで取り付ける
  • グレイジングチャンネルは乾式で水密性が低い
  • 複層ガラスは空気層に水が入ると曇る

一問一答

Q.

外部に面する複層ガラスは、どのような方法で取り付けるか。

シーリング(湿式)や水密性の高いガスケットで取り付けます。乾式のグレイジングチャンネルでは水密性が不足し、空気層に水が入って曇る恐れがあります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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