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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.73 を解説、型枠工事

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.73 は、型枠工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. フラットデッキの性質(埋設型枠か転用型枠か)
  2. セパレータとフォームタイの役割
  3. 型枠の締固めと支保工
  4. パイプサポートの設置

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

型枠には、外して何度も使い回す型枠と、打ち込んだまま埋めてしまう型枠があるんです。この区別を取り違えると、目的そのものが成り立ちません。

選択肢1は転用率向上のためにフラットデッキを用いたとしていますが、フラットデッキは打込み後そのまま残す埋設型枠で転用しないんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) フラットデッキは転用しない埋設型枠である
2 ◯(正しい) セパレータで対向するせき板の間隔を保持する
3 ◯(正しい) 支保工は荷重に耐えるよう適切に組み立てる
4 ◯(正しい) パイプサポートは規定に従い継いで使用する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

型枠の転用率とは、同じ型枠を何回くり返して使えるかを表す言葉です。転用率を上げると、型枠材を節約できます。

フラットデッキは、床(スラブ)の下に敷く鋼製のデッキプレートです。これはコンクリートを打ったあと、外さずにそのまま下に残しておく埋設型枠です。

つまりフラットデッキは1回使ったら埋まってしまうので、転用という考え方そのものがあてはまりません。

選択肢1は「転用率を向上させるためにフラットデッキを用いた」と書いていますが、外さない型枠で転用率を上げることはできないので、目的と手段が合っていません。だから不適当です。

ザックリ言えば、フラットデッキは外さず埋める型枠だから転用とは無関係、ということです。

覚え方

  • フラットデッキ=打込み後そのまま残す埋設型枠
  • 埋設型枠は外さないので転用しない
  • 転用率向上は外して使い回す型枠の話

一問一答

Q.

スラブ型枠に用いるフラットデッキは、転用して使い回す型枠か。

いいえ。フラットデッキはコンクリート打込み後もそのまま残す埋設型枠で、外さないため転用しません。転用率向上の目的には合いません。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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