ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.10 曲げモーメント図

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.10 を解説、曲げモーメント図

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.10 は、集中荷重Pを受ける片持梁の曲げモーメント図に関する問題です。

この問題では、4つの図のうち、正しいものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 片持梁の固定端と自由端の役割
  2. 曲げモーメントが最大になる位置
  3. 曲げモーメントを描く向き(引張側)
  4. モーメント図の形(直線か曲線か)

※ 図と各図の形は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その図で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが正しい図)

曲げモーメント図は、向きと最大位置の2つを押さえれば選べるんです。難しく見えても原理はシンプルですね。

選択肢1は固定端で最大になり、曲げモーメントを材の引張側に描いているので正しい図なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 固定端で最大、引張側に描いた正しい図
2 ×(誤り) 最大位置や向きが正しい図と一致しない
3 ×(誤り) 最大位置や向きが正しい図と一致しない
4 ×(誤り) 最大位置や向きが正しい図と一致しない

選択肢1のポイント(ここが正しい)

片持梁は、片方が壁などにがっちり固定され、もう片方が自由になっている梁です。固定された端を固定端、自由なほうを自由端といいます。

自由端の近くに荷重Pがかかると、てこのように固定端に大きな曲げが集まります。だから曲げモーメントは固定端で最大になります。

そして曲げモーメントは、材が引っ張られる側に描くのが約束です。先端に下向きの荷重が載る片持梁なら、梁の上側が伸びるので、その引張側に図を描きます。

集中荷重1つだけなら、図の形は折れ線(直線)になります。等分布荷重のような曲線にはなりません。

選択肢1は、固定端で最大になり、引張側に正しい向きで描かれています。だから選択肢1が正しい図なんです。

ザックリ言えば、片持梁は固定端で最大、図は引張側に描く、ということです。

覚え方

  • 片持梁の曲げモーメント=固定端で最大になる
  • 曲げモーメント図は引張側に描く
  • 集中荷重なら図は直線、等分布なら曲線

一問一答

Q.

先端に集中荷重を受ける片持梁で、曲げモーメントが最大になるのはどこか。

固定端です。自由端の荷重がてこのように働き、固定端に曲げが集まって最大になります。曲げモーメント図は材の引張側に描きます。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>