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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.7 を解説、杭基礎

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.7 は、杭基礎に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 支持杭と支持地盤の関係
  2. 摩擦杭の支持の仕組み
  3. 既製杭と場所打ち杭の違い
  4. 負の摩擦力(ネガティブフリクション)

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

杭の支え方には2つの考え方があるんです。先端で支えるか、側面の摩擦で支えるかですね。

選択肢2は摩擦杭を先端抵抗力で支持すると説明していますが、それは支持杭の話です。摩擦杭は杭の周面の摩擦力で支えるのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 支持杭は硬い支持層に先端を届かせて支える
2 ×(誤り) 摩擦杭は杭周面の摩擦力で支持し先端抵抗ではない
3 ◯(正しい) 場所打ち杭は地中に孔を掘り現場で造る杭である
4 ◯(正しい) 軟弱地盤の沈下で負の摩擦力が生じることがある

選択肢2のポイント(ここが誤り)

杭の支え方には、大きく分けて支持杭と摩擦杭があります。

支持杭は、深いところにある硬い地層まで杭の先端を届かせて、その先端で建物を支えます。先端抵抗力が主役です。

これに対して摩擦杭は、硬い層まで届かせず、杭の側面と土とのあいだに働く摩擦力で建物を支えます。周面摩擦が主役なんです。

選択肢2は摩擦杭を「先端抵抗力で支持する」と書いていますが、これは支持杭の説明です。摩擦杭の説明としては誤りです。

ザックリ言えば、支持杭は先端で支え、摩擦杭は側面の摩擦で支える、ということです。

覚え方

  • 摩擦杭=杭周面の摩擦力で支持する
  • 支持杭=硬い層に先端を届かせ先端抵抗で支持
  • 名前のとおり、摩擦杭は摩擦が主役

一問一答

Q.

摩擦杭は、主に何によって建物を支持するか。

杭の周面に働く摩擦力です。硬い支持層に先端を届かせて先端抵抗で支えるのは支持杭で、摩擦杭は側面の摩擦力で支持します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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