ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.3 音

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.3 を解説、音

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.3 は、音に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 残響時間と室容積の関係
  2. 吸音と反射の考え方
  3. 単層壁の透過損失と厚さの関係
  4. 音の高さと周波数の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

遮音は重くて厚い壁ほど強い、というのが基本なんです。これは質量則と呼ばれます。

選択肢3は厚いものほど透過損失が小さいとしていますが逆です。同じ材料なら厚いほど透過損失は大きく遮音性が高いのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 残響時間は室容積が大きいほど長くなる
2 ◯(正しい) 吸音率が高い材料ほど反射する音が少ない
3 ×(誤り) 単層壁は厚いほど透過損失が大きい(小さくない)
4 ◯(正しい) 音の高さは周波数が高いほど高く聞こえる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

透過損失とは、壁が音をどれだけ通しにくいかを表す値です。値が大きいほど音を通しにくく、遮音性が高いということになります。

単層壁の遮音は、壁が重いほど強くなります。これを質量則といいます。

同じ材料であれば、厚くするほど重くなります。だから厚い壁ほど音を通しにくく、透過損失は大きくなるんです。

選択肢3は厚いほど透過損失が小さいと書いていますが、これは逆です。厚いほど遮音は良くなるので、透過損失は大きくなります。

ザックリ言えば、壁は重く厚いほど音を通さない、ということです。

覚え方

  • 単層壁=厚い(重い)ほど透過損失が大きい
  • 透過損失が大きい=音を通しにくい=遮音性が高い
  • 遮音は質量則、重さがものを言う

一問一答

Q.

同じ材料の単層壁では、厚さが厚くなると透過損失はどうなるか。

大きくなります。厚いほど壁が重くなり、質量則により音を通しにくくなるため、透過損失が大きく遮音性が高くなります。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>