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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.68 を解説、親杭横矢板工法

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.68 は、親杭横矢板工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. プレボーリングで設置した親杭の根入れ部の充填
  2. 横矢板を設置する掘削のタイミング
  3. 横矢板を親杭にかける長さ
  4. 裏込め材とくさびによる安定の図り方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

根入れ部分を土で埋め戻すと、肝心の踏ん張りが効かなくなるんです。

選択肢1は根入れ部分を良質土で充填するとしていますが違います。受働抵抗を確保するにはセメントミルク(根固め液)等で充填します。根入れは固めて踏ん張らせると覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 根入れ部はセメントミルク等で充填、良質土では受働抵抗不足
2 ◯(正しい) 取付け可能な深さまで掘削した箇所から順次設置する
3 ◯(正しい) 矢板の両端が親杭に50mmかかるように設置する
4 ◯(正しい) 裏込め材を充填しくさびで締付けて安定を図る

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は、プレボーリングで親杭を設置するので、受働抵抗を発揮させるために根入れ部分を良質土で充填するとしています。

ところが、これは不適です。プレボーリングとは、あらかじめ穴を掘ってから親杭を建て込む方法です。

掘った穴に親杭を入れると、杭の周りにはすき間が残ります。このすき間を良質土で埋めても、土はやわらかいので踏ん張りがききません。

親杭は掘削side からの土圧を、根入れ部分の地盤が押し返す力(受働抵抗)で支えています。根入れ部がゆるいと、この押し返す力が出せないのです。

なぜかというと、根入れ部のすき間はセメントミルクなどの根固め液で固めることで、初めて杭と地盤が一体となって踏ん張れるからです。

例えば良質土を入れただけでは、土圧で親杭が動いてしまい、山留め全体が変形する原因になります。

ザックリ言えば、親杭の根入れ部はセメントミルクで固めて踏ん張らせる、ということです。

覚え方

  • プレボーリングの親杭根入れ部はセメントミルク(根固め液)で充填
  • 良質土の充填では受働抵抗が不足する
  • 横矢板は親杭に両端50mmかけて設置

一問一答

Q.

プレボーリングで設置した親杭の根入れ部分は、何で充填して受働抵抗を確保するか。

セメントミルク(根固め液)等で充填します。良質土の充填では受働抵抗が不足するため、その記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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