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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.8 を解説、応力度と係数の組合せ

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.8 は、部材の応力度や荷重の算定と、それに用いる係数の組合せに関する問題です。

この問題では、4つの組合せのうち、最も関係の少ないものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 引張応力度は何で算定するか
  2. 曲げ応力度と断面係数の関係
  3. せん断応力度と断面一次モーメントの関係
  4. 座屈荷重と断面二次半径の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も関係の少ない組合せ)

断面の性質を表す係数は名前が似ていて、どの応力度に使うか混ざりやすいところですね。

選択肢1は引張応力度を断面二次モーメントと組み合わせていますが関係が薄いです。引張は断面積で算定するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 関係 解説
1 ×(関係少) 引張応力度は断面積で算定。断面二次モーメントではない
2 ◯(関係あり) 曲げ応力度—断面係数
3 ◯(関係あり) せん断応力度—断面一次モーメント
4 ◯(関係あり) 座屈荷重—断面二次半径

選択肢1のポイント(ここが関係の少ない組合せ)

選択肢1は、引張応力度の算定に断面二次モーメントを使う、という組合せにしています。

ところが、この二つはあまり関係しないんです。引張応力度は、引張力を断面積で割って求めます。つまり必要なのは断面積です。

では断面二次モーメントは何に使うのかというと、曲げによるたわみや曲げの硬さを表す係数です。曲げやたわみに関わる量なんです。

なぜかというと、引張は断面全体で均等に力を受け持つので、面積さえわかればよいからです。

たとえば筋かいのように引っ張られる材は、断面積で耐力を判断します。曲げ用の係数は使いません。

ザックリ言えば、引張は断面積、断面二次モーメントは曲げ用で、組合せがかみ合っていない、ということです。

覚え方

  • 引張応力度=断面積で算定
  • 断面二次モーメントは曲げ・たわみ用の係数
  • 曲げ=断面係数、せん断=断面一次モーメント、座屈=断面二次半径

一問一答

Q.

引張応力度を算定するときに用いる断面の性質は何か。

断面積です。引張力を断面積で割って求めます。断面二次モーメントは曲げやたわみに用いる係数で、引張応力度とは関係が少ないです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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