けんせつる
ガラリって外壁についているスリット状のやつ?換気のためにあるの?施工管理でどこを確認するの?
この記事の要点
ガラリは、斜めに傾いた羽根板(ルーバー)を複数枚並べた換気用の開口部材です。雨水の侵入を防ぎながら空気を通す構造で、外壁・建具・設備室の給排気口に使われます。
施工管理では設置位置が設計図通りか・有効開口面積が換気設備の要件を満たすか・防虫網の有無の確認が主なポイントです。設備設計と建築設計の整合が取れているかを総合図で確認することが重要です。
ガラリは設備・建築両方にまたがる部材です。設置位置・有効開口面積の確認が施工管理の要点です。
| 種類 | 特徴 | 主な使用場所 |
|---|---|---|
| 固定ガラリ(固定羽根) | 羽根が固定されて角度が変わらない。シンプルで最も一般的 | 外壁の給排気口・設備室・機械室 |
| 可動ガラリ(可動羽根) | 羽根の角度を調節できる。換気量の調整が可能 | 換気量を調整したい場所・窓代わりに使う場合 |
| 防火ガラリ | 火災時に自動的に閉鎖する防火ダンパーと組み合わせた製品 | 防火区画を貫通する給排気口 |
| 防雨ガラリ | 羽根の角度・重なりを大きくして雨水侵入を防ぐ設計 | 横殴り雨が多い外壁・屋外機器収納庫 |
ザックリ言えば、「斜めになった羽根板が並んだ格子状の換気口」がガラリです。羽根が斜めになっていることで、雨は当たっても内部に入りにくく、空気は通る仕組みになっています。
ガラリの「有効開口面積」は、羽根の間を通り抜けられる実際の開口の面積です。ガラリの外形寸法(枠の面積)よりも小さくなります。
有効開口面積の確認が必要な場面:
ガラリのメーカーカタログには「有効開口率」(全体面積に対する有効開口の割合)が記載されています。一般的に40~60%程度です。
混同しやすい用語の整理
ほぼ同義で使われることが多い。ガラリは換気口として使う羽根状の開口部材(日本での一般的な呼び方)。ルーバーは羽根板を並べた遮光・換気用の部材(建築・設備どちらにも使われる英語由来の呼び方)。設計図書ではどちらも使われる。
ガラリは外壁の開口部材(空気を通す)。防火ダンパーは火災時にダクト内の空気の流れを止める自動閉鎖弁(ダクト内に設ける)。防火区画を貫通するダクトにはこの2つが組み合わせて使われる。
ガラリの有効開口面積とは何か?外形寸法と同じか?
ガラリの羽根の間を空気が実際に通り抜けられる面積。外形寸法(枠全体の面積)より小さく、一般的に有効開口率は40~60%程度。換気計算・法令要件との照合にはこの有効開口面積を使う。
ガラリの設置位置確認で参照すべき図面はどれか?
建築図と設備図を重ね合わせた総合図。建築図のガラリ位置と設備図のダクト接続位置が一致しているか確認する。一致していない場合はどちらかを調整する必要がある。
ガラリの羽根の傾き方向が逆になるとどんな問題が生じるか?
雨水が羽根を伝って室内側に流れ込む。正しい方向は「羽根の傾きが外側下向き(雨が前面で当たっても外側に流れるよう)」になること。取付け前に確認して逆向きには設置しない。
> 総合図とは?を確認する
参考資料
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第16章 金属工事
・建築基準法施行令第20条の2(換気設備)
仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
ガラリで気をつけたい問題として「ガラリの設置位置がダクト接続位置と合わない」ケースです。
建築図でガラリ位置を決めて、設備図のダクト接続位置と照合せずに施工すると、後から壁を開け直す大工事になります。ガラリは必ず建築図と設備図の総合図で位置を確認してから施工することが鉄則です。
もう一つは「ガラリの羽根が逆向きに取り付けられた」問題です。
羽根の傾きが逆だと雨水が室内側に入ります。取付け前に羽根の向きを確認する習慣をつけておくことが大切です。