けんせつる
遮熱性って「熱を遮る」って書くけど、断熱性と何が違うんだろう。
この記事の要点
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、建具の性能試験の性能項目(JIS)に関する問題です。正解は選択肢2。
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 強さとは外力に耐える程度をいう |
| 2 | ×(誤り) | 熱の移動を抑える程度は断熱性。遮熱性は日射熱を遮る程度 |
| 3 | ○(正しい) | 結露防止性とは建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう |
| 4 | ○(正しい) | 開閉繰返しとは開閉繰返しに耐え得る程度をいう |
選択肢2は、熱の移動を抑える程度を「遮熱性」としている点が誤りです。これは断熱性の定義で、遮熱性は日射熱を遮る性能なんです。
この問題では、よく似た「遮熱性」と「断熱性」を区別できているかが問われています。
名前が似ているので、ここは混同しやすいところですね。
遮熱性は、太陽からの日射熱(放射の熱)をどれだけ遮れるかという性能です。夏の日ざしをカットするイメージなんです。
一方の断熱性は、室内外の熱の移動(伝わり)をどれだけ抑えられるかという性能です。冬の暖房の熱を逃がさない、外の寒さを入れない、というイメージですね。選択肢2はこの2つを取り違えています。
選択肢1は強さについての記述です。
建具の「強さ」とは、外から加わる力にどれだけ耐えられるかという程度をいいます。風圧や衝撃などに対する強さですね。
言葉どおりの定義なので、これは適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「遮熱性とは、熱の移動を抑える程度をいう」とありますが、これは別の性能の定義になっています。
熱の移動を抑える程度は断熱性です。
遮熱性は、太陽の日射熱(放射熱)を遮る程度をいいます。同じ「熱」でも、移動を抑えるのか、日ざしを遮るのかで意味が違うわけです。
定義を取り違えているため、選択肢2が不適当ということです。
選択肢3は結露防止性についての記述です。
建具の表面に結露がどれだけ発生しにくいかという性能で、記述のとおりの定義です。
例えば、冬に窓ガラスやサッシが汗をかくのを防げるかどうか、というイメージですね。これは適当です。
選択肢4は開閉繰返しについての記述です。
ドアや窓を何度も開け閉めする動作に、どれだけ耐えられるかという性能です。繰り返しの開閉に耐え得る程度、という定義のとおりですね。
長く使ううちにガタがこないかを見る項目なので、これは適当です。
選択肢2のひっかけは、「遮る」と「抑える」で見分けられます。
日射(放射)を遮るのが遮熱性、熱の移動を抑えるのが断熱性です。
遮熱性=日ざしを遮る、断熱性=熱の移動を抑えるとセットで覚えると、定義のすり替えに引っかからなくなるでしょう。
熱の移動を抑える程度を表す建具の性能項目は何か。
断熱性です。
遮熱性とはどんな性能か。
日射熱(放射熱)を遮る程度をいう性能です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
「熱の移動を抑える程度」は断熱性の定義なんです。遮熱性は、日射熱(放射熱)を遮る程度をいいます。「遮るのは日ざし、抑えるのは熱の移動」と分けて押さえておくと混同しませんね。